彦根の歴史ブログ(『どんつき瓦版』記者ブログ)

2007年彦根城は築城400年祭を開催し無事に終了しました。
これを機に滋賀県や彦根市周辺を再発見します。

150年前:姉小路公知大坂湾視察(4月24日)

2013年04月25日 | 何の日?
文久3年(1863)4月25日、姉小路公知が大坂湾を巡察しました。

同じく大坂湾の視察を行って江戸に向かうといわれていた将軍徳川家茂の動向を探るために、京都からやってきた姉小路公知は国事参政という地位にあり三条実美と並ぶ攘夷派の公家の筆頭格でした。
はっきり言えば将軍は頼りない、外国人憎しのみの感情で動く若い公家だったのですが、この時に大坂湾で幕府が所有する順動丸と言う蒸気船に初めて乗ったのです。
そして勝海舟の付き添いのもとで大坂から兵庫までの船旅を楽しみました。
この航海で異国船の性能と日本がどれほど後進国になっているかを目の当たりにした公知は、攘夷思想が薄らぎつつあったのです。

これが5月20日の猿ヶ辻の変に繋がるのです。