ヒイラギ日記 ~Holy Holly's Diary~

小粒でも ぴりりと辛い 博士な日々。

ほほえましや ニッポン人

2008-02-07 22:06:39 | 仕事人ヒイラギ

先生と新幹線で出張した帰り。

ホームの乗車口に並んで列車を待ってたら、
先生が隣の乗車口を眺めながらひと言。

「あの人たち、なんで枠ん中に入らないんだろうね?」

見ると、ナルホド、隣の乗車口では、若い女の子の2人組を先頭に、待ち列ラインの外側に沿って、ぴっちり一直線に整列。
↓こんな感じ。

[こっちが線路]
__________
__________←ふつーの人たちは
__________←ここに並んでるのね~
●●●●●●●


ニッポン人て、笑っちゃうくらい素直だ・・・

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炸裂! イラチ爆弾

2008-02-06 20:11:05 | 仕事人ヒイラギ

特殊サイズの大判ポスターを出力しなければならない。

今日のうちに発注、
明日の午前中に受取、
明日の午後は出張、
明後日の午前中の打合せで完成品を最終確認。

ギリギリだなぁと思ったから、Kンコーズに電話した。
係の女性スタッフが、

「今日17時までに入稿してくれれば、明朝10時渡しで出力します」

と約束してくれた。
電話を切ってすぐにデータを持ってKンコーズに走った。

16時50分、Kンコーズに着いた。
息せき切って差し出したデータを見て、受付の男性スタッフが眉をしかめた。

「ハードディスクはお預かりできません」

ぬわんだとぉっっ
ヒイラギのイラチバロメータ、起動。

――急ぐんですけど。

「ハードディスクはお預かりできない決まりになってるんです。別のメディアに入れ直してきてください。でも、もう今日はこの時間なので、明日の仕上がりはちょっと難しいですが、よろしいですか

何ねぼけとんじゃあっ
イラチバロメータが一気にヒートアップ。

――だからさっき言いましたよね、先にちゃんと確認の電話を入れてあるんです。明日の朝10時に仕上げてもらいたいんです。17時までに入稿してくれと言われたから急いで来たんですよっ

「それじゃあ今回だけ特別に、そちらのPCでハードディスクのデータを認識できるかどうかやってみて、正常に認識できるようならそのデータでお受けします。ただ、くれぐれもこのような形での入稿は今回だけにしてください。」

かっちぃぃ~んっ
イラチバロメータ、頂点へ。

――それは聞き捨てならんわ。電話で注文受けた時点で、客に非はないでしょーがっ

「ご説明が足りず、申し訳ありませんでした。」

あんたら商売人やったらもうちょっと接客態度考えたほうがええでっ
大体やね~ハナから急いどるちゅーてんねん、こっちはなぁ。
それをチンタラチンタラしょうもない言い訳で5分も10分も貴重な時間無駄にして、これで明日の10時に間に合わんかったら、おたく、どう責任とってくれますねん。えっ

・・・てなくだりは、さすがに口にはしてませんが、まぁそのくらい腹は立ちますわな、こういう接客は。

商売人のみなさん、「今回だけ」「特別に」は、怒ってる客の逆鱗をさらに逆なでする禁句中の禁句でっせ。
お気をつけあそばせ。
相手が、ちかごろヤクザ小説にハマってる関西人のお客さんの場合は特にね~。

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【B面】お互い様ではあるけれど ―公演後の雑感・ウラバージョン

2008-02-05 21:34:06 | 芸能人ヒイラギ

わかさまラブなどと舞い上がってる間に2日経ちました。
間髪いれず忙殺されてる割にはそれなりの余韻は味わいつつ、
それでいてだんだんと冷静に、夢の一日の出来事が思い返されてきます。

なんだかバタバタしてばかりいたなぁ。

舞台の中央に殺到しがちな合唱団だから、
演技に夢中になってお歌が上の空になりがちな合唱団だから、
全体的にお年を召した合唱団だから、

ヒイラギがしっかりしなくちゃあ、
ヒイラギがちゃんと指揮見て歌わなくちゃあ、
ヒイラギが精いっぱい大きな声を出さなくちゃあ

そんなことばっかり気になってたなぁ。

声の美しさがイノチの歌の数々、
死ぬほど力んで声はりあげちゃったなぁ。
わかさまが見える場所探して、
ちらっちら、ちらっちら、オケボックスの方向マジ見しちゃったなぁ。

そりゃちっとは反省もするけどさ。
ぶっちゃけ、それもこれも、無責任だったからでしょ。

「主演も演出もなんてやっぱムリ」とか
「本番直前に風邪ひいちゃった」とか

ひと言 言ってもいいかな♪

――甘えるなっ

芸の道はかくも厳しきものなり。

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【A面】終わりよければ ―公演後の雑感・オモテバージョン

2008-02-04 21:37:34 | 芸能人ヒイラギ

なにはともあれ。

無事に緞帳が下りました。

立ち稽古、オケ合わせ、通し稽古、ゲネプロと、本番に近づくにつれて、
何やかやと唇とんがらせることが増えていくのは毎度のこと。

今までになく完成度が低かったとしても、
オペラ通には聴くに耐えないドタバタ合唱だったとしても、
2演目ともソリストさんが風邪っぴきだったとしても、

とにかく楽しかったし。
とにかくちゃんと歌えたし。
とにかく思い切り演技できたし。

そして何より、仲間との絆がググッと深まったし。
マエストロに握手してもらえたし
マエストロと写真撮ってもらったしっ!!

そして思ふのです。

マエストロといふ存在は、本当に大きいなと。

打ち上げで、トニオさんが言いました。

「ある脳科学者によれば、人が健康に生きるために大事なことは3つ。
  リズム感情表現、そして呼吸

それが全部あるのが歌、と。

歌の中で、リズムと、感情表現と、呼吸をみんなが気持ちよくできるようにしてくれる人。
それがマエストロ。
歌の中で、みんなが健やかに生きられるのは、マエストロのおかげ。

ヒイラギから花束を受け取りながら満面の笑顔で握手してくれた、
マエストロのその手は大きくて、優しくて、温かかった。

小さなことはそれで全部吹き飛んだ。

幸せな一日だった。 それで、いい。

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雪の本番

2008-02-03 10:55:13 | 芸能人ヒイラギ

オペラ本番の今日、東京は朝からマジ雪です。

衣装も小道具もホールに置きっぱなしなので舞台に影響はないものの、
ひときわ寒さに弱いヒイラギは、朝からノドのウォーミングアップに苦労しております。

ゆうべのゲネのことは綺麗に忘れて、
この雪のよーに真っ白い気持で本番に臨みなさいと、
お空のだれかが降らせた雪のようにも思えます。

わくわくドキドキ、雪の白さが吉と出ますように。
みんな来てね~♪

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惨憺たるゲネプロ!

2008-02-02 22:43:09 | 芸能人ヒイラギ

「本当はできる子」のヒイラギ、
本番に向けて着々と調整もできて、
さぁどこからでもかかってきなされ状態で臨んだゲネプロでした。

のに。

なんでしょね、コレは。
8年間の歴史にドロを塗るに違いないできばえ。

ちゃんと歌えるはずなのに。
ちゃんと演技もできるはずなのに。

どんなに動き回って探しても、マエストロの見える隙間がない。
どんなに演技しても、乗ってこれる人がいない。

それはなぜか。

ずっと立ち稽古で練習してきた動きが、
今日の場当たりになって全部見事に変わったから。
通し稽古でダメ出しのなかった衣装・小道具の1つ1つに、
今日になってケチがついたから。

今さらどうしろと

明日へつづく。

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いざ、ゲネプロ!

2008-02-02 10:16:27 | 芸能人ヒイラギ

朝っぱらから最後の往生際。
福岡の農場で寒さに震えながらインタビューしてた夜の副マエストロのラストレッスンを
仲間に録ってもらって、モーニングコーヒー飲みながら仕上げのおさらい。

それでも、この期に及んでも気が散ることがいっぱい。

ああ、洗濯物がたまってる~

とか

廊下にホコリがっ

とか

部屋いっぱいに乱雑に積みあがった紙・紙・紙の山々がぁ~っ!!

とか。

しかしもう、イマサラなのだ。
全部見なかったことにして
鼻歌でアルフィオさんにごあいさつしながら、
1年ぶりの暴れん坊将軍セット*と衣装と楽譜をカートに詰め込む。

ゲネプロと本番の2日間は夢の世界。
文字通り夢のように過ぎる楽しさ。
今年も健康でこの日を迎えられたことに感謝。

いざいざ、愛と笑いと音楽の2日間へ♪



*暴れん坊将軍セット:亀屋万年堂製・暴れん坊将軍サブレの缶かんに入った舞台化粧道具一式のこと。缶のフタの白馬にまたがるケンさんが、必要以上に目を引く。おかげで、Cittadino歌劇団初年度、飲食禁止の楽屋に堂々と置いてたら、終演後「お菓子の缶を堂々と置いてる人がいました」と、いわれのないお叱りを受けた、アウトロー・ヒイラギ思い出の一品。

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芸能人は血行がイノチ!

2008-02-02 00:05:46 | 芸能人ヒイラギ

大学勤めが本務のシンクタンクの客員研究員で、
同時にそのおんなじ大学の大学院で社会人学生をやってる、
地歌筝曲の名取でもあるオペラ合唱団員のヒイラギ。

何曜日が仕事で何曜日が学生なのか、
何時から何時までが一般ピープルで何時から何時までがなんちゃって芸能人なのか、
自分でもよく分からないほどないまぜになってきたヒイラギ的日常生活。

生真面目にけじめよーなんて思ってがんばりすぎるから、
すぐに全身がコリコリに凝ってにっちもさっちもいかなくなる。

目が疲れると肩が凝る。
肩が凝ると首が回らなくなる。
首が回らなくなると頭が痛くなる。
頭が痛くなると全身の血行が悪くなる。
ぜんぶつながっている。

凝ったからだでは、声も出ないし、しなやかな音も奏でられない。
いよいよ明日はゲネプロ、明後日は本番という今日、
仕事を昼間でで切り上げて、カリスマ鍼師の住む駆け込み寺へ。
こうなったら、痛みすら快感さ。

明日・明後日の美声に、乞うご期待♪
なんちゃって。

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合鴨クンを訪ねて

2008-02-01 00:13:54 | 仕事人ヒイラギ

Schwab Foundationから表彰を受けた唯一の日本人社会起業家・古野孝雄さんにインタビューするため、福岡の古野農場まで押しかけた。
押しかけた甲斐あって、日も翳り始めるころまでトータル4時間にわたりみっちり話をきくことができた。

聴きながら、随所で感動した。
感動ポイントは、“視点への共感”というところか。
古野さんの活動の根底にある思いを推し量りながら話をきけばきくほど、
目の前で自分の言葉で自分の思いを語る古野さんの姿が、指導教授と重なる。

物事をみる視野の広さ、考えるスケール、自分の仕事や社会に対する態度。
大きなことをやってのける人の実行力や、判断基準や、周りの人を惹きつけるチカラ。
考えてることもやってることもすごくトンガッテるのに、人と接する物腰の穏やかで優しいところ。
スゴイ人には共通したフトコロの深さがある。

そういう人と次々に出会うことができてるってことのすごさも、あらためて感じた。
16時間のハードな出張だったけど、ビバ合鴨水稲同時作。
先生と一緒に絶対いい事例集つくります。
期待して待っててください、古野さん

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