今年の初夢は、警告に満ちた短いストーリー。
浅草の裏通りにありそうなこじんまりした旅館の玄関口。
すぐ外に数人のツーリストが車輪付きの大きな荷物を持ってたむろしている。
外に続く廊下は気づかないくらいのささやかな傾斜。
一人で宿泊していた私は帰宅するべく廊下をまっすぐ出ていくだけ。
向こうに見えるあのツーリストの群れをかわして外に出るのだなと、
ぼんやりして一瞬、自分のキャリーケースから手を離した。
音もなく転がり始めたキャリーケースが、
追いかけるすきも与えず吸い込まれるようにツーリストの群れの中へ。
どういうわけか、それを待っていたかのように、
ツーリスト一団がぞろぞろと移動を開始。
一目散に追いかけるも、
少し遅れて歩いていた一団の最後尾の一人を捕まえるのがやっと。
私のキャリーケースを知らないかとかけあって、
前を行く一団にも荷物を全部見せてもらったのに。
ああら不思議。
吸い込まれたはずのキャリーケースは影も形も見当たらない。
後悔先に立たず。
手を離したほんのあの一瞬は二度と取り返せない。気をつけよう ゆるい坂道 キャリーケース
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