ヒイラギ日記 ~Holy Holly's Diary~

小粒でも ぴりりと辛い 博士な日々。

ついたちの誓い

2008-09-01 20:30:43 | 博士課程のよもやま

2年前の今日、何をしていたかというと。

ニンテンドーDS Liteを入手して狂喜乱舞していた。
Mark GranovetterやDuncan Wattsの文献に興奮し、
シリアスゲームやSNSの研究に興味をそそられていたころ。

その年の暮れには、岩田社長渾身の新製品Wiiが発売され、
黒川先生をして「これぞ日本の誇るイノベーションである」と言わしめた。
ゲーム機が、10倍の値段のPCと競い始めていた。

それから2年。

通勤時間も惜しんでDSゲームに勤しむ人の姿がなんだか垢抜けない。
学界のシリアスゲーム研究は立ち上がり当初の勢いを失いつつある。
そして、SSDが製品化されてモバイルPCの値段はDS×1~2台分にまで下がった。

科学技術の世界の2年とは、なんと長い時間だろう。
「科学技術イノベーション」の命は、なんと短いのだろう。

かくいう自分の研究テーマですら、この2年の間に、
「科学技術イノベーション」から「社会イノベーション」へと
かなり大胆な転換を完了した。

そこで思うのは、
「社会イノベーション」はこれほど短命であってはならないということ。
その社会に暮らす人々にとって、永くその革新が続くことこそ、
社会が社会としてかかえる問題を解決するということだから。

10月から後期が始まる。
今日から30日間、出口を見据えた調査設計に頭はフル稼働だ。




・・・アレ

コメント
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