自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

ルリタテハ,卵から羽化まで(3)

2016-08-25 | ルリタテハ

8月24日(水)。午前6時。

前回ご紹介した最後の写真について。今朝,この葉を見ると卵が2つ増えていました。その後チョウが飛来して偶然この葉に産み付けたのです。葉がたくさんあるのに,なぜか同じ葉に。おもしろいものです。


他の卵のようすを確認すると,孵化直前の個体が1つありました。もちろん,誕生の瞬間を激写したいので,カメラをセットして待ち受けることに。このあと地蔵盆行事に参加。帰宅後,撮ったのが下写真。頭と毛が見えます。いかにも窮屈そうな格好です。


午前9時20分。卵の頂部に穴が開き始めました。


9時30分。殻の一部がハッチの蓋のように取り除かれました。


9時37分。穴がすこしずつ大きくなってきました。穴を開ける作業は休みなく続くわけではなく,途中何度も休みが入りました。


10時13分。もういつ出て来てもよさそう。ひととき休んでいました。

 


10時15分。さあ,頭が出て来ました。

 


ほんとうは好きではありませんが,細部を確認するためにトリミングをしてみました。頭部が細かく確認できます。 


10時18分。卵から全身を出して,葉に着地。

 


このあと,卵殻にはまったく関心を示さず,さっさと消えていきました。

こうした誕生ドラマを目の当たりにすると,生きものの種類によらずいのちの引き継ぎの荘厳さをついつい感じてしまいます。そして「自分もヒトとしてこうやって生まれてきたんだなあ」と思ってしまうのです。