地球と宇宙のワンダーをテーマに掲げたミュージアムなので,わたしたちはできるだけ,そしてなんとかテーマにふさわしい展示物を手づくりしたいと思っています。わたしの目のつけどころは地球儀です。これは地球と宇宙をつなぐ接点でもあります。それで,多面体の地球モデルを自分でいろいろとつくっては,フロアのあちこちに無造作に(?)積んだり並べたり。材料は段ボールです。
それを手にして,「おやっ!?」と思っていただければ大成功!
それに加えて,今回は,卵型地球儀をつくりました。芯には市販の発砲スチロールを使用。長手方向300mm,直径200mm。比較的大きなサイズです。その周りに象糞紙を貼り付けます。といっても,湿紙状態の繊維をつないで巻いていくので,結果的には一枚の紙に仕上がっています。くっ付いた跡形はもちろんまったく見えません。
したがって,「これどうやってつくったの?」と,見る人,手にする人はみんな感じるのではないでしょうか。
できあがれば,底におもりを埋め込んでいるので,ヤジロベエになってゆらりゆらりと揺れ続けます。これを“うんちきゅう”と名付けました。“うんち”と“ちきゅう”をドッキングさせた私的造語です。
制作工程を簡単に振り返っておきましょう。
こんな材料から始めました。
湿紙を巻きつけます。
巻きつけが終わると,天日に当てて乾かします。
乾くと,鉛筆で経緯線を書きます。
地図を書き込んで着色。鉛筆線を消してから,ニスを塗って終わり。
わたしの次の夢はもっと大きな“うんちきゅう”をつくること! 背の高さがそれと同じぐらいの子どもが横から押すと,地球儀がゆ~ら,ゆ~ら。地球をもっともっと引き寄せる仕掛けがしたい! おもしろいでしょ。これ,勝手な想像です。