1月26日。晴れのち曇り。風は強くないものの,肌をツンと刺すように吹いていました。昼間の気温はたぶん5℃前後でしょうが,風が吹く分,体感温度はグッと下がって感じられました。
こんな昼下がりでも,歩くには歩かなくちゃと思い,いつもどおりにウォーキング。そのときは曇っていたので,ホシノヒトミやらタンポポやらわずかな花は堪えたようにして花弁を閉じていました。
それでも昆虫がいないか,活動していないか,こだわるのが生来の好奇心。ホトケノザの小群落で見かけたのが,例のハナバエのなかま。目を凝らしていると,パッと動くものが目に留まったのです。メガネをつけて注視しました。すると,タイミングよく動いているのが目に入りました。それがイネ科植物の葉に留まりました。
そしてそこで,盛んに動いています。「しめ,しめ。急いで写真に」と思い,接写撮影。向こうは気づかない様子。細長い葉を上に行ったり下に行ったり,表側に出たり裏側に回ったりしながら,どうやら葉の表面を舐めているようです。「5℃でも,風が当たらない場所なら,こうして活動しているのか」「なんと環境への適応性のあるハエなんだろう」と,感心しきり。
長い間イネ科植物の葉にいましたが,突然飛び上がりました。「あっ!」と思ったら,すぐ脇のホトケノザの葉に着地。
低温下では,活動してもさほど運動量は多くなさそうです。摂取するエネルギーとの関係も計算に入れなくてはなりません。小さな小さな事実でも,わたしにはでっかいでっかい発見です。