自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

ヤッホー! これが“本”クズ粉!

2016-01-30 | 随想

タイトルに「ヤッホー!」だなんて,ずいぶんはしゃいだことばを使っていますが,ほんとうにそんな気分に浸っています。その経過を記事にします。

何度も何度も上澄み液を捨てる作業を繰り返し,その結果,液が透明感を増してきました。ただ,デンプンは思ったほど純白にはなりません。純白層ができるのですが,わずかに褐色を帯びた層もでき,結局全体としては褐色がかった色合いになりました。マア,素人としてはこれでじゅうぶんかなと割り切ります。

 
最後に上澄み液を捨てました。そして,このまま一日放置。


沈殿して固まっているデンプンを,スプーンで掘り起こしました。そうして,大ざっぱに潰して,これをこの状態で自然乾燥させます。

 

 
一日経つと,水分がぐっと減ってきました。それで,デンプンの塊りを潰していきました。あとは,新聞紙の上に薄く広げて乾かしました。


数日後,これらをさらに細かく潰して,ふるいで粉をふるいました。

 


網目を通らずに残ったデンプン粒をさらに細かく潰し,同じ要領でふるって,これで終了。

 


ついに,サイコーの本クズ粉が採り出せました。色は地味で,鈍い白。「これぞ,まさにほんまもん!」。重さにして70g。もともとの含有率からみれば,採り出せた量はいたって少ないはずです。しかし,苦労のしがいが詰まった70gです。葉というデンプン製造工場でつくられ,太陽の恵みが詰まった70gです。 

 


ここまでチャレンジしたお蔭で,クズ粉づくりについての体験知はたっぷり蓄えられました。なにしろ,わたしにとっては極上の体験でしたから。土の匂いが強烈にする,こういう体験をこそ今の子,親子にしてほしいなあと強く思います。学校では学べない生きた科学です。クズに感謝。

近く,この本クズ粉を食する計画です。そのときの様子をいずれ報告しましょう。 

 


ロウバイの花と昆虫(5)

2016-01-30 | ロウバイ

1月24日(日)午前11時。気温0.8℃。寒風が音を立てて吹き抜けていきます。寒い,寒い。「こんな中,ロウバイに昆虫がいるかなあ」と思い行ってみると,いたんです。いつものツマグロキンバエです。蜜を得るというのでなく,花の外でじっと寒さに耐えているとでもいった様子。からだには花粉がどっさり。


完全に休んでいるのかと思ったら,そうでもなく,そのうちにすこしばかり動きました。こんなに寒いのに,動くんだあ!

 
午後3時。すこし位置は変わっていましたが,同じ場所にいました。写真を撮っていると,わたしが視野に入ったため遠ざかろうとしました。飛び去るほどのエネルギーはありませんが,警戒心だけはきっちりあるのがおかしなほどです。

 


夕方見ると,姿はもうありませんでした。あまりに寒くて,移動していったのでしょう。