自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

1月14日。霜の朝。虫の昼。

2016-01-14 | 日記

1月14日(木)。最低気温-4.0℃。午前9時でおいてさえ-0.7℃という厳しい寒さの一日でした。空は朝からパアッと晴れ上がり,その後は北風が吹くものの陽が射す昼間になりました。

早朝,霜が目に付いたので,結晶を接写しておこうと思って外へ。枯れ葉やら木やら土やら,いろんなところにできたのを撮っているうちに,手はもちろん,からだ全体がすっかり冷え込んでしまいました。こんな寒さは,今冬初めての体験です。


昼のウォーキングで見た昆虫2種。ともに何度も記事にしてきているお馴染みの昆虫たちで,ホシノヒトミで吸蜜中でした。気温は8℃ぐらいと推定されますので,大したもの。もっとも,このホシノヒトミ群落は農道の南向き斜面で,北風が直接当たりにくい位置にあります。地温が高めというのも活動するには好条件なのでしょう。

一つはフタホシヒラタアブ。「こんなに冷え込んでいるのに,よくもマア」と感心してしまうほどの行動ぶりです。カメラを近づけると一度は去って行きました。そのうちに,また戻って来て葉に止まって,そうしてホシノヒトミに移ったのです。そこでじっくり吸蜜していたので,安心してシャッターを切ることができました。

よく見ると,メシベもオシベもともにヒラタアブのからだに触れているようです。これで,冬も有性生殖が成立しているといい切れます。うれしい一コマになりました。

 


二つめにはハナバエのなかま。レンズを近づけて行くと,吸蜜を止めて花弁に移動。そして,パッと飛び立ちました。なんと敏感な!


じつのところ,フタホシヒラタアブは3匹,ハナバエは2匹目撃しました。かろうじて撮影できたのは上の2個体だけ。いくらでも観察できるというわけにはいきませんが,そうかといって珍しい出現というほどのことでもなさそうです。貴重な画像です。

今日は寒さが身に堪えましたが,なんだかスカッとしたような,身が引き締まるような気持ちで過ごすことができました。感謝。

 


今,タンポポの花と昆虫(また)

2016-01-14 | 昆虫と花

本シリーズの前回記事中のハチらしい個体に出合いました。それは正月のこと。

今冬の暖かさを反映してか,ウォーキング道の脇にはタンポポがたくさん開花しています。久しぶりにこの道を歩いたので,それなりにタンポポの花を気にかけながらのウォーキングとなりました。この日,天気予報士は「3月の陽気でした」と報じていました。

見かけたハチの正体は定かではありませんが,ほんとうに小さいので,ふつうは誰だって気づかないでしょう。体長は3,4mmぐらいと感じました。それが逆立ちの姿勢で花の奥に頭を突っ込んで,どうやら蜜でも舐めている様子。この姿勢がずっと続きました。やっと出て来たところを見たら,触角のずいぶん長いこと! 

 
光の加減で,からだがシルエット風に見えます。お蔭で,小型のからだにも見事なしくみが整えられているのがわかります。

やっと花弁の上にやって来ました。長い触角が感覚器官の一翼をしっかり担っていることが窺えます。


この日,このハチを2匹見ました。冬暖かければ,結構活動しているようです。