自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

冬,ホシノヒトミと訪花昆虫(続)

2016-01-08 | 昆虫と花

ウォーキングをしながら,道端の花にいる昆虫が見えるようになりました。キョロキョロして歩いているわけではけっしてありませんが,なんだか昆虫たちが目に飛び込んでくるといったらいいか。マア,そんなところです。

冬の真っ只中なのに,春のように暖かなこの日。「きっとなにかが来ているだろう」と思いながら歩いて行くと,やっぱりそのとおりなのです。

ホシノヒトミを見ながら歩いて行くと,初めに目に入ったのがフタホシヒラタアブ。 今にも茎が倒れそう。口吻が動くのが見えました。

 
フタホシヒラタアブが去ると,ふしぎ,ふしぎ! 入れ替わるようにして現れたのがホソヒラタアブ。ホソヒラタアブとホシノヒトミは,わたしのこれまでの観察事実からはすてきな組み合わせです。この草にはアブラムシがよくいて,産卵場所に選ぶことがよくあるのです。それに花は小さいながら,たいせつな花粉・花蜜源。

 
着地すると,もちろん栄養を補給します。


そこから舞い上がると,近くの別の花に移動。花は多くはありませんが,花弁の色が目印になっているようです。あんなにでっかい複眼なら,割合簡単に目に入るにちがいありません。 


ヒラタアブの活発な動きは春とそっくり。

近頃のポカポカ陽気をとおして,納得できる事実に出合えた気持ちがしています。それは,気温が一定以上あれば,越冬成虫が活動し始めるし,活動する姿をずいぶん見かけることができるということです。冬だから昆虫に出合えないと単純に解釈すると,とんでもない勘違いをしてしまいます。