古希からの田舎暮らし

古希近くなってから都市近郊に小さな家を建てて移り住む。田舎にとけこんでゆく日々の暮らしぶりをお伝えします。

「ダブル誘蛾灯」で蛾をやっつけます。

2019年09月29日 18時29分07秒 | 古希からの田舎暮らし
 設置台を高くした大豆畑の2日目、びっしり蛾がとれています。
 
 こんなにとれるのだから、蛾が少なくなるまで誘蛾灯を動かせません。(掃除しやすいように格子を切っています)
 今夜からもう一台の誘蛾灯が、イチゴ・ハウスの黒豆畑で活躍します。

 イチゴ・ネットハウスに置いた写真です。少々の雨は天井板が防ぎます。強風/大雨/のときは元のコンセントを抜きます。台風のときははずします。
 味噌用大豆と枝豆用黒豆を少し採るために、7000円もする誘蛾灯を二つ買ったのか。
 そうなんです。
 そんなことしなくても、はじめから味噌用大豆や黒豆の枝豆を買ったほうが安いよ。
 …… その通りです。でも味がちがうので、我が家の畑で採りたいのです。
 それにしても、あと一か月も使うかどうか。蛾にえらく御執心だね。
 
 まー、聞いてください。ムシの食い荒らす大豆・黒豆を無農薬でつくる苦労を。その苦労は一年や二年じゃない。2000年にむーな村で「大豆畑トラスト」を立ち上げてからの20年越しの苦労ですよ。
 化学農薬を一切使わないで、有機ムシ退治をしたりしながらやってきました。
 有機ムシ退治とはいうものの、効き目はイマイチ。煙草のニコチンや薬草を煎じたりして散布したこともあるし、手で捕殺したこともあるし、大豆の樹をゆさぶってカメムシをお盆に受けたこともあるし、並大抵の苦労ではありませんでした。
 無農薬の大豆といえば虫食いだらけで、それでも味がいい、とされています。しかし我が家の大豆選別基準はきびしい。ムシ食い/紫斑病/褐班病/はすべて除去します。
 紫斑病の大豆を煮て食べる。健全な大豆を煮て食べる。 …… 味が明らかに違います。ムシ食いもそうです。
 山崎の有機無農薬大豆をつくっている人をみんなで訪ねたことがあります。見せてもらった大豆はムシ食い/紫斑病など/もいっぱい混ざっていました。それでも豆腐は美味しかった。
 うちは、脱粒したあといい大豆だけを選別します。極上の味の大豆です。(煮て、市販の茹で大豆と比べると味がはっきりちがう)
 いまは道子さんは、アセビ/ニンニク/タバスコ/などで有機の忌避剤をつくって散布しています。効くかどうかはよくわかりませんが、ムシが少なくなることを願って。
 大豆のサヤに卵を生みつける蛾をそんなにやっつけてくれる誘蛾灯。まさに夢の新兵器です。明日の朝、畑に行って見るのが、ほんとにたのしみです。
 いろんな「蛾さん」たちにはわるいけど。死んでもらいます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

きのうは素敵な一日でした。

2019年09月29日 01時02分52秒 | 古希からの田舎暮らし
 篠山は歴史が息をしている町です。田舎の風情も城下町の情緒も、いまだ新鮮に息づいています。
 きのうは『お菓子の里丹波』の奥まった洋館で、音楽会がありました。
 あの洋館には行ったことがあります。まわりの自然によく似合う洋館で、窓辺の珈琲が心に残りました。ときにテレビのコマーシャルで「洋館でチェロを演奏している場面」を見ることがあり、「いいな」と眺めていました。
 先日、その洋館で音楽会があることを知り(「シューベルティアーデたんば2019」の催し物の一つ)、直前にチケットを入手できました。
 
 久し振りの篠山行き。たのしみです。
 篠山は1995年4月~1997年3月の2年間、乾新町のアパートを借りて暮らした町です。この2年間、町と周辺の田舎をいっぱい訪ね歩きました。夜、蛍を見に出掛けたり、応募原稿を書き上げて『観音湯』に入りに行ったり。いまの「田舎暮らし」の原点です。
 まず住んでいたアパートを外から見ました。24年前のまま。つぎに行ったのは『車塚古墳』。ここではじめてヌートリアという生き物を見ました。夕暮れの古墳の濠で悠々と泳いています。あの動物の物静かな風貌が哲学者のようで、すっかり魅せられてしまいました。(いまはちがう)
 お昼になったので細工所(町の名前)の農協のレストランで食事をしようと寄りました。数年前、田舎風のバイキングを食べた店です。しかし3年前に閉店でした。
 お昼で空腹になったし、市街地のほうに戻ろうとしたら「雲部小学校」の前に「ランチ」と旗が立っています。閉校でレストランになっているのか。

 職員室がレストランになり、学習机と椅子はそのまま使います。窓は昔の鉄枠にパテでとめたガラス。校庭には校歌の歌碑がそのまま。ほぼいっぱいのお客さんです。から揚げランチを食べました。

 演奏会は珈琲とケーキ付きです。ステージ前のテーブルでヴィオラの演奏を堪能しました。ヴィオラの音は「たましい」の深いところに響きます。
 行ってよかった。素敵な一日でした。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする