恥ずかしながら、秋に漂う甘い香りが金木犀なのかと気づいたのは昨年の事だったが、実は昔からその香りを感じると、記憶の奥にある何かとつながって、なんだか切ない気持ちになる。
その「何か」というのは思い出すことができないが、おそらくいくつかの経験が蓄積されているのではないかと思われ、良いことも悪いことも、それらの経験はもう戻ることができないという、儚さや虚しさに苛まれているのかもしれない。
一説に、金木犀には切なさを感じさせる香り成分があるそうだが、いずれにしても「香り」は色々な記憶を思い出させるものだ。
今日は洗足レッスン。
季節の変わり目、特にこの1週間くらいは寒暖差が激しく、体調を崩したり、そうでなくてもうっかりミスをしてしまう学生が多く、それぞれそんな自分に悲観的になってしまうようだ。
さらには、日々続けることへの意欲が落ちてしまったり、前進していることに自覚が持てなくなってしまうこともあり、しかしそれは私もそうだったし、改善策も見いだせないまま今に至る。
きっとそれも季節のせいなのだろう。
その「何か」というのは思い出すことができないが、おそらくいくつかの経験が蓄積されているのではないかと思われ、良いことも悪いことも、それらの経験はもう戻ることができないという、儚さや虚しさに苛まれているのかもしれない。
一説に、金木犀には切なさを感じさせる香り成分があるそうだが、いずれにしても「香り」は色々な記憶を思い出させるものだ。
今日は洗足レッスン。
季節の変わり目、特にこの1週間くらいは寒暖差が激しく、体調を崩したり、そうでなくてもうっかりミスをしてしまう学生が多く、それぞれそんな自分に悲観的になってしまうようだ。
さらには、日々続けることへの意欲が落ちてしまったり、前進していることに自覚が持てなくなってしまうこともあり、しかしそれは私もそうだったし、改善策も見いだせないまま今に至る。
きっとそれも季節のせいなのだろう。
注文していた楽譜が届いた。
アメリカの出版社は吹奏楽のスコアだけではなく、パート譜一つひとつもバラ売り(しかも安価で)しているが、日本でもその様な文化がもっと浸透すれば良いのにと思う。
「吹奏楽の第九」とも呼ばれている程に人気があり、神格化されている作品だが、来月全曲演奏する機会をいただいたため、コンサートマスターとしてスコアくらい目を通しておかなければと思った次第。
しかも「パート2」はこれまで演奏機会が無く、スコアを実際に手にして緊張感が増してきた。
「パート1」は私が高校2年生の頃、おそらく最初で最後に臨んだ吹奏楽コンクールの曲で、もはや私情を捨て切ることはできない。
私にとっては、「知っている、知らない」、「好き、嫌い」などというものではななく、「また演奏したい」、「もう演奏したくない」という思いが混在している。
アメリカの出版社は吹奏楽のスコアだけではなく、パート譜一つひとつもバラ売り(しかも安価で)しているが、日本でもその様な文化がもっと浸透すれば良いのにと思う。
「吹奏楽の第九」とも呼ばれている程に人気があり、神格化されている作品だが、来月全曲演奏する機会をいただいたため、コンサートマスターとしてスコアくらい目を通しておかなければと思った次第。
しかも「パート2」はこれまで演奏機会が無く、スコアを実際に手にして緊張感が増してきた。
「パート1」は私が高校2年生の頃、おそらく最初で最後に臨んだ吹奏楽コンクールの曲で、もはや私情を捨て切ることはできない。
私にとっては、「知っている、知らない」、「好き、嫌い」などというものではななく、「また演奏したい」、「もう演奏したくない」という思いが混在している。
洗足レッスン。
夜は前田ホールに於いて、選抜された4年生による「学生ジョイントリサイタル」を聴いた。
学生にとっては演奏会の体裁を学ぶ為、演奏はもちろん、選曲や解説、ステージマナーなど、総合的に見聴きするが、私にとっては学生のアイディアや他の楽器のレパートリーを知ることができる貴重な機会だ。
今日はパーカッション、ホルン、クラリネット、サクソフォン、トランペット、ピアノ、ヴァイオリン、ユーフォニアムの8名。
いつもは試験やリサイタルでよく聴かれる名曲が並ぶ事が多く、もちろんそれも素晴らしいが、今日はとりわけジャズテイストの作品が多く並び、曲想がジャズなだけに留まらず、ジャズコンボの編成、サクソフォン12重奏など、見た目にも楽しめた。
夜は前田ホールに於いて、選抜された4年生による「学生ジョイントリサイタル」を聴いた。
学生にとっては演奏会の体裁を学ぶ為、演奏はもちろん、選曲や解説、ステージマナーなど、総合的に見聴きするが、私にとっては学生のアイディアや他の楽器のレパートリーを知ることができる貴重な機会だ。
今日はパーカッション、ホルン、クラリネット、サクソフォン、トランペット、ピアノ、ヴァイオリン、ユーフォニアムの8名。
いつもは試験やリサイタルでよく聴かれる名曲が並ぶ事が多く、もちろんそれも素晴らしいが、今日はとりわけジャズテイストの作品が多く並び、曲想がジャズなだけに留まらず、ジャズコンボの編成、サクソフォン12重奏など、見た目にも楽しめた。
洗足補講レッスンから。
火曜日に来るのは珍しく、だからというわけでは無いが、いつもとは違った風景を撮る。
いわし雲を撮りたかったが、どの角度でも自分が写り込んでしまう。
夕方は楽器調整へ、夜は演奏会を聴いた。
音楽感、演奏感、選曲のセンス、奏法と作品の追求、共演者や聴衆への気遣い、自分自身のあらゆる感覚の、さらに奥の世界を目の当たりにして、逆にこちらの意欲や気力が失せてしまう。
それは、あまりに素晴らしい演奏にふれた時に感じるもので、とは言え、打ちひしがれているばかりでは無く、自分自身も少しは何かを盗み取れる様に、まずは差し迫った本番に少しでも活かせる様に、そして私もリサイタルを開きたいと感じた一幕だった。
火曜日に来るのは珍しく、だからというわけでは無いが、いつもとは違った風景を撮る。
いわし雲を撮りたかったが、どの角度でも自分が写り込んでしまう。
夕方は楽器調整へ、夜は演奏会を聴いた。
音楽感、演奏感、選曲のセンス、奏法と作品の追求、共演者や聴衆への気遣い、自分自身のあらゆる感覚の、さらに奥の世界を目の当たりにして、逆にこちらの意欲や気力が失せてしまう。
それは、あまりに素晴らしい演奏にふれた時に感じるもので、とは言え、打ちひしがれているばかりでは無く、自分自身も少しは何かを盗み取れる様に、まずは差し迫った本番に少しでも活かせる様に、そして私もリサイタルを開きたいと感じた一幕だった。