hiroshi hara: saxophoniste

日々の思考の断片

金木犀に思う

2017-10-12 04:51:09 | 洗足
恥ずかしながら、秋に漂う甘い香りが金木犀なのかと気づいたのは昨年の事だったが、実は昔からその香りを感じると、記憶の奥にある何かとつながって、なんだか切ない気持ちになる。


その「何か」というのは思い出すことができないが、おそらくいくつかの経験が蓄積されているのではないかと思われ、良いことも悪いことも、それらの経験はもう戻ることができないという、儚さや虚しさに苛まれているのかもしれない。

一説に、金木犀には切なさを感じさせる香り成分があるそうだが、いずれにしても「香り」は色々な記憶を思い出させるものだ。



今日は洗足レッスン。
季節の変わり目、特にこの1週間くらいは寒暖差が激しく、体調を崩したり、そうでなくてもうっかりミスをしてしまう学生が多く、それぞれそんな自分に悲観的になってしまうようだ。
さらには、日々続けることへの意欲が落ちてしまったり、前進していることに自覚が持てなくなってしまうこともあり、しかしそれは私もそうだったし、改善策も見いだせないまま今に至る。


きっとそれも季節のせいなのだろう。