hiroshi hara: saxophoniste

日々の思考の断片

試演会

2015-12-16 00:02:41 | 藝大
今日は尚美レッスンの後、久しぶりに藝大へ。

作曲科大学院生の有志4名の作品試演会を聴いた。


私が副科レッスンしていた頃の学生から案内をいただき、どの作品もそれぞれ個性的で楽しく拝聴したが、4作品中、3作品にサクソフォンが使われて、私としてはそれも大変興味深かった。

その後は鈴木純明准教授とヴォルフィエドの打ち合わせ。
夏のコングレスで委嘱初演したこの作品を、来年2/5(金)に再演(日本初演)させていただくことになり、そこで曲自体の変更は無いものの、アーティキュレーションや微分音、特殊奏法について、変更や見直しを行った。
12月に入って、お互いに忙しくてなかなかスケジュールが合わなかったが、思いがけず今日の試演会により予定を合わせられて良かった。


これまた久しぶりに夜の上野公園を歩いた。




尚美授業2015年度(第24回)

2015-12-15 00:05:30 | 尚美
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授業メモ

C限
本2年生 ベーシックトレーニング
・視聴CD: Marius Constant: Musique de concert (Jean-Yves Fourmeau)
・オーバートーンその6(「ソ」、「ソ#」、「ラ」の運指)
・逆打ち分散和音(下降から)
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尚美でも風邪や体調不良の学生が目に付くようになってきた。
もちろん気をつけなければならないが、私自身は秋の頃よりは身体が軽くなってきたように思う。

写真は今日の板書。

八王子から

2015-12-14 06:24:08 | 日常
今日は八王子に伺い、尚美と下倉楽器さんとのタイアップで、アンサンブル講座の講師として一日レッスンした。

最近はアンサンブルにも色々な需要があるようで、今日聴いたのは木管三重奏、木管八重奏、クラリネット六重奏だった。

写真は本日いただいたバラチラシ。

地元のお店

2015-12-13 00:51:07 | 日常
今日は横浜の中学校へ。




1,2年生の新体制となって初めてのレッスンだったが、以前から練習していた音階練習を皆続けてくれていたようで、充実したひと時だった。

午後はセントラル楽器にて個人レッスンをして、夜は地元にて4月の演奏会の打ち合わせをして、その後は前々から気になっていた近所のワインバーへ。


居心地の良い空間で、また来たいと思ったお店だった。

舞台裏から

2015-12-12 00:05:24 | 日常
午前中は洗足でレッスン。

尚美の授業では音程のエクササイズを行っているが、その教材を洗足のレッスンでも使おうと思い、先週から始めた。

使用している教材はLeduc版"De la justesse d'intonation"(J.M.Londeix著)


この教材は音程が正しいだけではなく、特に高音域では透明感が求められ、音色、音量共にバランス良く合わせなければ対応できない、見た目以上に難しい教材だ。


午後はオーチャードホールにて、イルミナートフィルの本番だった。


楽団員は楽屋で音を出すことはなく、ゲネプロ前や本番前に舞台裏で音を出すが、大人数で音を出していても、決してうるさくならないのは、やはり一人ひとりの正しい音程と透明な音色に他ならないからだろう。
今日の演奏会では、本番ではなく、この様な舞台裏で学んだ一日だった。

へ調に

2015-12-11 03:13:29 | 日常
昨日から指揮者西本智実さんとイルミナートフィルにエキストラ参加している。

本番が明日でボレロを演奏するが、楽譜はデュランではなくブライトコプフだった。

この版は初めて見たが、デュランと内容は変わらず、そしてテナーは影響無いが、ソプラノはすべからく"in F"で書かれており、難しいフレーズではなくとも、ちょっとした試練を課せられているようだ。

制作挿話その3

2015-12-10 00:12:44 | 日常
今月末発売のCDの選曲についての続き。

ドリーの次に収録したのは、フォーレのヴァイオリンソナタ第一番だった。

この曲を知ったのは学生時代で、ピアニストがさらっているのを聴いて、明るく爽やかな旋律に惹かれて私も演奏したいと思い立ち、アルトで演奏できるように編曲を試みたが、1ページも書ききらないうちに、技術的に無理だと諦めてしまった。

あれから20年近く経ち、既にフランクのヴァイオリンソナタはアルトでもソプラノでも演奏した経験を持った今ならば、この作品を味わえるのではないかと、改めて棚から探し出してきた。

もちろん優しくはなかったが、ソプラノでなら何とか演奏できるかもしれないと手ごたえを感じて、演奏会で数回取り上げた後、このCDへの録音を決めた。

ピアノパートも大変難しいが、今回の録音でピアノを弾いてくださった伊藤富美恵さんには、尋常ではない程にさらいこんで来てくださり、随所にフォーレの味わい深い旋律と和声を聴くことができる。

写真は学生時代、途中で諦めた手書き譜。

思いがけず

2015-12-09 00:07:05 | 日常
今日も尚美レッスン。

教員控室で昼食をいただくと、思いがけずPepperさんと二人だけになり気まずくなった。



空き時間に音階練習しながら、無造作に置いた楽譜に目をやると、思いがけない間違いを見つけて、今何調を練習していたか分からなくなってしまった。

尚美授業2015年度(第23回)

2015-12-08 00:02:11 | 尚美
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授業メモ

C限
本2年生 ベーシックトレーニング
・視聴CD: 鈴木純明:Falaise (saxophone原博巳、tuba橋本晋哉、ondes martenot久保智美)
・オーバートーンその5(サイドキー6度)
・逆打ち音階(下降から)
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オンド・マルトノという楽器があるが、この楽器を知らないと答える人は、「この人は私のCDを知らないのだな」と誠に勝手ながら思ってしまう。
CD「レチタティーヴォ・ファンタジア」を録音したのは6年前なので無理もなく、全くもってCDは生モノだと感じる一幕だ。

このCDは共演者が大変豪華で、他にも野原みどりさんの弾くレチタティーヴォ・ファンタジアは、これまでのどの録音、ライヴにも無い、筆舌に尽くしがたい演奏だ。

私はかねてからオンド・マルトノとサクソフォンは合うと確信しているが、これからレパートリーが広がることを願ってやまない。

写真は今日の板書。

サブレー

2015-12-07 00:06:07 | 日常
私の地元のお菓子の一つにサブレーがあげられるが、その有名なサブレーの他に、もう一方のサブレーがあり、気になって今日買った。

江戸屋さんに入ったのも小学生以来で、店内の変わらぬ風景に懐かしくもなり、瓦せんべいも買った。



早速、封を切って取り出してみたら、ディテールの加減に驚いてしまったが、食べてみたら美味しかった。



ちなみに6枚入って五百円也。

制作挿話その2

2015-12-06 00:18:40 | 日常
フォーレの組曲「ドリー」は、2012年10月の演奏会に取り上げたもの。

当時、原曲の連弾の楽譜から、ピアノは基本的にセコンダを、我々3人でプリモを受け持つことにして、集まって合わせながら、誰がどのパートを受け持つのか、楽器のセレクト等を決めて行った。

当然ながら、足元はこんな状態になる。



合わせる度に、新たなアイデアが出たり、前に決めたことを忘れたりと、ずいぶん時間がかかったが、その作業も楽しいものだった。

演奏会では1曲目と3曲目は原曲通りの連弾でということになり、聴衆を驚かせた。



CDでは1曲目をソプラノとピアノ、3曲目を全員での演奏に変更して収録した。

具象と抽象、耳と目

2015-12-05 00:17:45 | 日常
今日は洗足レッスンのあと、東京文化会館小ホールで開催された全音現代音楽シリーズの演奏会を聴いた。

鈴木純明、金子仁美、西村朗、新実徳英、池辺晋一郎の5名の作曲家が書き下ろした新作を、弦楽四重奏団「クァルテット・エクセルシオ」による演奏で聴いたが、22回目を数えるこの演奏会も、弦楽四重奏でプログラムを統一したのは初めてだったそうで、客入りもほぼ満席の賑わいだった。

演奏会のトークの中で、音楽の中の「具象、抽象」の概念の話しを聞いて、色々なイメージを抱き、また考えさせられた。
音楽はもちろん聴くものだが、しかし楽譜を「見る」、「読む」ということでもあり、楽譜を見たり読んだりする人たちにとっては、音楽の内容はもとより、楽譜のレイアウトも、音楽作品の印象を決めるうえで、少しは影響するではと思いながら、それぞれの演奏を聴いた。
目と耳を通じで、音楽を「理解」ではなく、「感じる」演奏会であり、終演後はなんだか久しぶりに美術館巡りをしたい気分にもなった。

写真は地元の駅前の様子。
適度な規模、適度な明るさの、過不足無いイルミネーションに感心してしまった。

制作挿話その1

2015-12-04 00:17:33 | 日常
新しいCDが今月末に発売できることになった。

このCDはちょうど2年前、38歳の私が、今の自分自身を記録して、まずは40代の私へのみやげにしようと考えたことに端を発した。

30代の活動の中で、特に印象に残った作品や演奏会の中からCDとして収めようと考え、私にとって公私共に忘れられない演奏会の一つとして、2012年10月31日代々木上原のけやきホールで開催された「ピアノと3本のサクソフォンによる演奏会」があった。

その年、私はサクソフォンフェスティバルの実行委員長を務めていたが、9月の会合の際、実は始まる直前に病院から母が倒れて入院したとの連絡を受けた。

その日から、いつもの仕事に加えてフェスティバルの用務、母の世話に追われながらこの演奏会を準備して迎えた訳だが、リハーサルから終演まで、共演者には多分に気遣ってもらって、皆と一緒にいる時には現実を忘れ、気分良く幕を下ろすことができた。

そこで、その演奏会で取り上げたフォーレの「ドリー」と「ピアノ四重奏曲第一番」を同じメンバーで収録することに決め、ディスクタイトルも感謝の気持ちを込めたものにしようと考えた。

書類

2015-12-03 00:57:58 | 日常
この数日間、空いている時間にずっと書類作成をしていたが、今朝ようやく完成し郵送した。

私のプロフィールは華やかな経歴ばかり綴られているが、実はコンクールやオーディションは落選したことの方が多く、コンクール以外にも某団体の奨学金、コンサートシリーズ、オーケストラ等、数え切れない。
コンクールに優勝した直後でも、とある音楽賞にノミネートされながらも落選、テレビ番組制作会社の人から連絡いただいたこともあったが、一度会ってそれっきりで、持ち上げられて落とされた気分で、しばらく立ち直れなかった。

書類を書きながら、そんな昔のことを思い出して暗い気持ちになったが、尽力してくださった方に感謝しつつ、後は野となれ山となれという気持ちで、今では過去の失敗も人生の糧になればと、少しだけ前向きに考えられるようになった。

写真は今日の洗足の授業。
これだけの大曲を編曲した労力に脱帽。

釘付け

2015-12-02 01:06:48 | 尚美
今日は尚美のエチュード試験で、初めて本館8階を使った。



中村先生がiPad proを持ちだして楽譜を参照したりする姿や、自作ケースに釘付けとなってしまった。


私も欲しいなと思ったが、価格を調べたら尻込みした。