hiroshi hara: saxophoniste

日々の思考の断片

具象と抽象、耳と目

2015-12-05 00:17:45 | 日常
今日は洗足レッスンのあと、東京文化会館小ホールで開催された全音現代音楽シリーズの演奏会を聴いた。

鈴木純明、金子仁美、西村朗、新実徳英、池辺晋一郎の5名の作曲家が書き下ろした新作を、弦楽四重奏団「クァルテット・エクセルシオ」による演奏で聴いたが、22回目を数えるこの演奏会も、弦楽四重奏でプログラムを統一したのは初めてだったそうで、客入りもほぼ満席の賑わいだった。

演奏会のトークの中で、音楽の中の「具象、抽象」の概念の話しを聞いて、色々なイメージを抱き、また考えさせられた。
音楽はもちろん聴くものだが、しかし楽譜を「見る」、「読む」ということでもあり、楽譜を見たり読んだりする人たちにとっては、音楽の内容はもとより、楽譜のレイアウトも、音楽作品の印象を決めるうえで、少しは影響するではと思いながら、それぞれの演奏を聴いた。
目と耳を通じで、音楽を「理解」ではなく、「感じる」演奏会であり、終演後はなんだか久しぶりに美術館巡りをしたい気分にもなった。

写真は地元の駅前の様子。
適度な規模、適度な明るさの、過不足無いイルミネーションに感心してしまった。