hiroshi hara: saxophoniste

日々の思考の断片

本番を終えて

2010-01-10 18:06:59 | sax関係
昨日の本番は和やかな雰囲気に包まれて気持ちよく演奏することができた。

写真は楽屋通路隅に立て掛けてあったコントラバスクラリネット。

以下は私自身の記憶の覚え書き。
これまで吹奏楽と共演する際、しばしばA28を使用していたが、昨日はいつも使用しているA17だった。
いつもは音量バランスを考えて、音が太く響きの豊かなA28が適していると考えていたが、昨日のディプロマブラスのすっきりとした響きなら、こちらがあまり音量を意識せずともバランス良く演奏できるのではと思ったことと、A17なら音量ではなく音の芯を太く保つことができ、大勢の吹奏楽の音量に対応することが出来るのではないかと思った。
その代わり、リードはいつもよりもいささか硬く、V.12、3半の箱中最も硬いものを使用した。
リードを硬くした分、当然抵抗も強くなるが、焦点を合わせるためのポイントとバランスを維持するための支える力が意識し、何よりもそれらを統率するテンションの高さを保つことを意識した。

終演後は打ち上げに参加し、出演者と他愛無い話をしていた中で、「重量挙げ」の話題が出た。
重量挙げの選手に言わせると、重く大きなバーベルは身体とバーベルのポイントとバランスを意識して持ち上げるそうで、それさえ押さえれば「持ち上げようとする力」は殆ど必要ないということだった。
それを我々にも少なからず共感できるものがあるのではと感じた一幕だった。