hiroshi hara: saxophoniste

日々の思考の断片

レッスンのこと

2007-04-14 21:55:00 | 日常
昨日のレッスン話の続き。
実は昨日のファンファーレバンド終了後、どっぷり疲れてしまった。
木曜日の蓄積されたものも同時に襲ってきたと思われる。
来週からは尚美も始まるというのに先が思いやられる。

そうはいっても、これでもだいぶ慣れてきたのだ。
私は元来、人に何かを伝えたり教えたりすることが苦手で、洗足に勤め始めた頃は今以上に日々疲れていたのだ。
そういえば、もう辞めたいなどと愚痴をこぼしたこともあった。

実は何人かの方々にそれとなく相談したことがあり、貴重なご意見をいただいた。
その中でも、特に私の中に響いた言葉がある。


・ピアニスト伊藤亜希子さん、「教えていない演奏家なんていない。」

言われてみればそうなのだ。
自分自身もレッスンによって(もしくはレッスンをきっかけに)成し得た技術なのだから、それを後生に伝えることは至極当然のことであり、また自分自身の為でもあり楽器に対する恩返しでもあるのだ。


・雲井雅人先生、「相性じゃない?」

ご相談して開口一番にこの言葉をいただいた。
ここに書くと誤解を招きそうで心配だが、決して軽率な言葉ではない。
これはこの先生から発せられたからこそ響いた言葉で、肩の荷がおりたような気分だった。

レッスンとは良き人間関係の上に成り立つ。
学生も自我を持つれっきとした人なのである。
私のやり方が必ずしもその学生に合うとは限らない。
しかし学生には常にいくつかの選択肢がある。
どれを選ぶのかは、その学生に委ねるべきなのだ。