浜床のふろしき

尾道市因島から日常を記します

呉線

2008年03月21日 | 日常

高校の頃、サッカーの広島県トレセンに参加するために呉市まで行ったことがあります。

当時は現在ほど恵まれた環境ではなかったし、各地区の選抜チームが集まって対抗試合をする程度でしたが、選抜チームに選ばれるというのが嬉しかったのを覚えています。

こういう試合やトレセンは現地集合・現地解散が基本なので、なんとか自分たちで行かなければなりません。僕は前日に熱を出し、当日は両親に連れて行ってもらったと記憶しています。ただ、帰りは他の選手と一緒に呉線に乗って帰りました。

この呉線というのが、昔ながらの駅の風景や電車から見る景色は素晴らしいものがあるのですが、なんといっても電車がよく揺れるんです。しかも座席が横向きなんです。

乗り物酔いする僕にはキツイので、他の選手となるべく喋って紛らわしていたのですが、その時に事件は起きました。僕の向かい側に座っていた仲間は、疲れ果ててバッグを抱えたまま寝ていました。その彼が電車が大きく揺れた瞬間、「ゴンッ!」 という大きな音共に頭から床に突き刺さりました。

それだけでもビックリなのですが、なんと彼はその体勢で数十秒間、寝続けていたのです。なんとも肝の据わった仲間です。

それ以来、呉線と聞くと、その光景を思い出してしまいます。


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