もう20年程前になりますが、全国ニュースで「沈む島」として因島が取上げられました。日立造船という大企業に頼りきっていた島は、造船不況の煽りを正面から受けました。
因島の人口も4万人超いましたが、この20年ほどの間に1万人以上減ってしまいました。すっかり寂れてしまった島という印象があるのも致し方ない感があります。
しかし、今回、20年ぶりに因島で新造船の進水式が行なわれました。これは、造船に携わったことのある人たちにとっては、純粋に嬉しい出来事だと思います。もちろん、これで因島の造船が復活すると安易に考える人はいないと思いますが、それでも沢山の人が喜んでいます。
父親に話を聞くと、昔の進水式はもっと沢山の人が来たし、盛り上がったということです。因島にも、またそんな日がやってくるのでしょうか。
因島と船って、きっても切り離せないものがあります…。私はこんな大きな船の進水式はみたことがありません。若々しい彼女はどんな航海にのりだすのでしょうか?
減った人口、失った物が、勢いを取り戻すのは、むずかしいと思います。ただ、そちらで話をした方々は皆、地元が好きなようだし、そして、新しい方向を模索している人もいるし、希望のある島だと感じましたよ。
大きな船ですよね。
久しぶりの進水式は色々なことを考えさせてくれるものでした。
僕が幼い頃に見た進水式を自分の子どもも見ることが出来て嬉しく思います。
きっと今後も因島は大都会になることはありませんが、それでも変わらず良き故郷であり続けるのだと思います。