浜床のふろしき

尾道市因島から日常を記します

救急艇ゆうなぎ

2007年12月24日 | 日常

因島と県境を挟んで隣接する愛媛県の上島町は弓削島・生名島・岩城島・魚島など複数の島から構成されています。それぞれの島がそれほど大きくなく、人口も少ないため、様々なところで町民の生活に不都合なことがあります。

その一つに医療問題があります。過疎の島ですから、それぞれの島に1つの診療所しかありませんし、入院できる医療機関もありません。そこで救急の場合は殆どのケースが因島にある病院に搬送されてきます。

しかし、救急搬送といっても救急車が海の上を走れるわけではありませんので、救急艇が必要となるのです。1年半ほど前までは、「かみじま」という救急艇1隻のみで救急搬送を行なっていたそうです。それは傷病者を救急車で港まで運んで、そこで船に乗せかえる必要があったのです。

でも平成18年4月に導入された「ゆうなぎ」は、救急車ごと船に乗り込めるため、傷病者の負担も少なく、迅速に搬送が出来るそうです。これは全国でも珍しい救急艇だということです。

過疎が進み、医者が少なくなる島々にとっては、こういった体制が整うのはありがたいことです。