浜床のふろしき

尾道市因島から日常を記します

協力してこそ

2006年06月19日 | 因島

今週の日曜日にも小早の練習予定が入っていました。しかし、心配だったのは、先週の水曜日に突如として沈んでしまったという桟橋のこと。(詳しくは「賢司です・・・blog」で)

とりあえず小早舟は砂浜の海水の上がってこない場所まで運んでいるとは聞いていましたが、あの小さな舟(漕ぎ手が14人と太鼓1人、船頭1人の計16人乗りです)でも担ぎ上げて運ぶとなると、1チーム(16人)では運べません。2~3チームの人たちで協力して運ぶ必要があるのです。

チームの練習は予定通りの日時で行なうと聞いて、砂浜に行ってみると、徐々に人が集まっています。それも僕が入っている(入れてもらっている)チームのメンバーだけでなく、色々なチームの人たちが集まってきています。

そして、練習の開始時間が近づくと、当たり前のように皆で協力して舟を担ぎ上げ、全部の舟を海まで運び、いつでも練習が出来る準備をしてから、自分たちのチームの準備に取り掛かります。さらには、各チームで厳しい練習を行なった後でも、すぐに帰るわけではなく、最後の1チームが練習を終えるまで待ち、これまた当たり前のように舟を担ぎ上げて、元の位置に戻してから、各チームの片付けを行なうのです。

「何を当たり前のことを言っているんだ、hamatokoは」と言われそうですね。いや、当たり前なんですよ、確かに。でもね、その当たり前のことが出来なくなっている世の中ではないですか。勉強でもスポーツでも自分の技術・実力を伸ばすことを忘れて、競争相手の邪魔をしたり、足を引っ張ったり、そんなことが多い世の中ではないですか。

でも、この小早に関わっている人たちはライバルでありながら、仲間なんですよね。お互いが存在するから頑張っていけるんですよね。去年の祭りでも感じたことが、今回も実感できて、嬉しかった一日でした。


蛍の散歩道

2006年06月19日 | 日常

今年も蛍の季節がやってきました。春から夏へと変わり往く季節の夜に蛍は光を放ちます。

今夜も息子と田圃道(昔からの呼び名で、今では田圃はありませんが・・・)を散歩してきました。昔に比べると道路は舗装され、街灯が点き、蛍にとって良い環境とは思えませんが、それでもいました。

数こそ、10匹前後ですが、たしかに光を身に纏い、夜闇を飛んでいきます。息子が見つけては僕に教えてくれました。

写真を撮ろうとも思ったのですが、他の人たちが草を掻き分け、蛍の住処を荒らすようにして写真を撮っている姿を見て、わが身を思い浮かべてしまいました。

きっと僕と息子の心の中には映像が残っているので、それで十分です。また二人で散歩してきます。