虎尾の会

幕末の草莽の志士清河八郎の会の名を盗用しています。主人は猫の尾も踏めません。

小田実さんと8月14日

2010-08-14 | 日記
弁天町の市民学習センターで「小田実さんと8月14日」の集会があると、新聞で知り、山里から都心まで出かけた。小田実は死して後も、わたしを動かす。澤地久枝さんの講演がある、ということもわたしを動かした。

ところが会場に到着してみると、澤地久枝さんは、昨日、急に体調が悪くなり、ドクターストップがかかり入院の可能性もある、ということで、来れなくなった。残念だけど、しかし、やむをえない。無理をしてもらいたくない。澤地さんの講演に代わり、NHKのBSハイで放送した「澤地久枝・昭和に向き合う 声なき声を聞く」を上映した(1時間半)。

これは、8月12日に放送された番組だそうだが、澤地久枝のすべて、といっていいくらい、澤地久枝の人間、仕事をよくまとめている。貧しかった少女時代、密約・2・26事件の妻たち・ミドウエー等の仕事、心臓病・そして講演活動など、澤地久枝の話を交えながら構成したものだ。

会場は120席くらいあって、満席だった。8割は、小田実の世代くらいの年配者、2割くらいがわたしのような若者(笑 みんな自分は若いと思っているにちがいない)。

8月14日は、大阪に大空襲があった日だ。この翌日に戦争は終わる。この14日の戦死者はまったくの無駄死にだった。ポツダム宣言が出され、広島・長崎に原爆が落とされても、国は天皇の安全(国民の安全は問わない)を心配して終戦を決定できない。天皇制の維持の確認ができて(それは8月12日はわかっていた)はじめて終戦を決定する。

小田 実は、この14日に大阪で空襲を体験する。「小田 実」はこの体験から生まれる。書斎にはこの大阪空襲の写真を貼っていたそうだ。

画像は 小田 実のつれあい(同行者)玄順恵さん。

澤地久枝さんの健康回復を祈る。


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
びっくり (写楽)
2010-08-19 20:53:06
こちらのブログに共感することが多くてよくタダ見させてもらってる者ですが、この集まりに、私も妻(小田さんいうところの「人生の同行者」(笑))と父母4人で行ってました!!!
小田さんの娘さんも受付をしてはりましたね。
写真の写り具合からするに、けっこう近いところに座っていたかもしれません。父は小田さん世代です。またどこかでお会いするかもしれませんね。
返信する
Unknown (荘太郎)
2010-08-20 17:54:54
写楽さん、コメントありがとうございます。
このブログを見てくださっているとは、光栄、かつ、恥ずかしい!です。

ご家族でいかれるとは、すごい。お父様のおすすめでしょうか?

小田さんの娘さんには気づきませんでした。

ひょっとして、写楽さんの隣にいたりして。いびきかいていなかったでしょうか?(笑)。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。