虎尾の会

幕末の草莽の志士清河八郎の会の名を盗用しています。主人は猫の尾も踏めません。

中国ものビデオ3つ

2007-11-25 | 映画・テレビ
すこし中国に関心がでてきたので、ビデオ屋さんで、中国ものビデオを借りてみた。

ひとつは。「セブン・ソード」。解説に「天地会」という文字があったので、借りた。時代設定は清王朝初期らしい。中国版七人の侍、というところか。冒頭、悪人が殺戮するシーンは映像(特に色合い)がよく、これはいけるかと思ったが、あとはダメ。いつもの中国剣戟パターン。ついていけなかった。高校生くらいだったら、楽しめたかも。

もうひとつは、「宋家の三姉妹」。長女は、中国の大財閥のヨメさんになり、次女が孫文夫人宋慶齢、三女は蒋介石のヨメさん宋美齢。あの時代の歴史が感じられると思ったけど、民衆もでてこないし、とちゅうでやめた。革命こそがドラマではないか。こちとら、気が短い。女優に魅力があったら見たかもしれないが、好みにあわなかった(笑)。

3つめが「小さな中国のお針子」。これは文化大革命時代の山奥の話。医者の息子ということで、反動分子(ブルジョア分子)ということにされ、山奥の村でしばらく再教育ということで労働させられることになった二人の青年の話。
青年たちは、その山奥の村で、18歳くらいのかわいい娘(文盲)に、当時、禁止されていた外国小説を読み聞かせてあげる。本の影響か、娘は、村を出て行き、一人で生きていこうと決心する。

ここで出てくる外国小説が、バルザックの「姉妹ペット」、「ゴリオじいさん」。デュマ「モンテクリスト伯」、フローベル「ボヴァリー夫人」。クリストフという言葉も聞こえてきたから、ロマン・ロラン「ジャン・クリストフ」もあったと思う。

青年は二十数年後、その村がダムの湖に沈むというニュースを見て、山奥のその村を訪ねる。あの娘はどうしているだろうか。二人の青年は、娘を愛していたのだ。まあ、こんな青春時代を回顧する話。

本を読んだあとは、周りの世界が違って見える。そんな読書体験、たしかに昔はあったな。本の世界のすばらしさを忘れていた。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。