虎尾の会

幕末の草莽の志士清河八郎の会の名を盗用しています。主人は猫の尾も踏めません。

雑感

2006-08-20 | 新聞・テレビから
こだわりすぎかもしれないけど、昨日の夕刊の1面は大阪拘置所のニュースがトップで、高校野球、そして一番下に漁船銃撃の記事。
今日の朝刊は、会社のインターネット閲覧制限がトップで、また大阪拘置所、そして高校野球、またも一番下に漁船銃撃。

漁船銃撃事件はあまり大きく扱いたくないという意図を感じてしかたがない。テレビなども同じだ。報道規制をしてないとすれば、新聞社のこの感覚がわからない。
なぜこのように小さく扱うのだ?

政務官が現地に行き、乗組員と面接したそうだが、たったの10分間で、何も真相はわからず。形だけの抗議をしただけ。「ゆゆしき異常事態だ」といった麻生外相はどこに隠れているのだろう。今日の朝刊には、名古屋のポスト小泉候補の会合に出席していたそうだが。

昨日の朝日の社説が傑作。「競って責任を問うた夏」と題し、読売、毎日、日経、NHKの戦争報道(ついでに朝日もやったと書くが)を称賛し、大メデイアを自画自賛。「メデイアが権力を批判する使命を放棄したらどうなるか」と結ぶ。え?まだ放棄してなかったの。憲法にも教育基本法にも共謀罪についても頬かむりしているのに。大新聞社、テレビ局はこれから歩調を合わせて仲良く報道していくつもりだろうか。

漁船銃撃事件でも「再発防止」という言葉がまたぞろ出てきたが、メデイアがこの言葉を乱用するには驚く。子どもの殺傷事件、まずは「再発防止」、JR西日本の事故、「再発防止」策を、耐震偽装事件、「再発防止」、IT産業の犯罪、「再発防止」、などどこでもきりがないのではないか。「再発防止」とは、政策にあたる役人の言葉ではあっても、ジャーナリストのいう言葉ではない。ジャーナリストは真相究明が仕事だろう。しかし、権力と共存するメディアに真相究明を期待することはできないのだろう。

画像は伊根の町並み(本文とはなんの関係もなし)



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