虎尾の会

幕末の草莽の志士清河八郎の会の名を盗用しています。主人は猫の尾も踏めません。

九電やらせ 第三者委員会

2011-10-01 | 新聞・テレビから
九電のやらせ問題を調査する「第三者委員会」が、最終報告書を出した、との記事。
この第三者委員会は、九電が設置し、その報告書は、国民に公表するのではなく、九電に報告するもので、これもまた九電の「やらせ」みたいなもので、この報告書が九電を変革するとは思えない。

だいたい、近頃、「第三者委員会」というのが多くないか。
経済産業省が設置した「経産省・保安院のやらせ」を調査する「第三者調査委員会」というのもあり、ここもまた、今日、最終報告書を提出したそうだ。

年金問題の「第三者委員会」というのもある。ほかにも、問題や事故があるたびに、身内で作った「第三者委員会」というのがあるのではないだろうか。

はじめに書いた九電の「第三者委員会」は委員長は郷原信郎氏。他の委員はだれだ?と思って名簿を調べると、委員はたった3人。委員長を含めるとたった4人の「第三者委員会」なのだ。

原発という国民にとっての大問題についてのやらせメールや公開討論会でのやらせ質問は、犯罪ではないのか。2005年の佐賀県でのプルサーマル発電についての公開討論会では、会場の半分を九電社員が占め、賛成質問に立った8人のうち、7人が九電社員、なかには、農家を装って、「私の家で米とか野菜が放射能の影響で売れなくなったことはない」などと発言したそうだ。超大企業が堂々と詐欺、ペテンを働く。恥ずかしくないのか。

九電社長は、こんなことがあっても、責任をとって社長を辞任することはしない、といったそうだ。続投するつもりかもしれぬ。国民も、メデイアもそれを黙認するのだろうか。

国民の側は、反原発のデモで歩いていても、チラシを入れても逮捕され、学校の式で起立しないといわれて解雇される時代だ。

今回の事件は、国や企業への信頼を失わせた、公共の秩序を乱した事件として、九電の関係者は逮捕すべきではないのか。少なくとも、本来、告発すべきほどの事件だと思う。

権力側は「第三者委員会」の報告書でおしまいなのか。「第三者委員会」には気をつけねば。

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