虎尾の会

幕末の草莽の志士清河八郎の会の名を盗用しています。主人は猫の尾も踏めません。

吉田のうしおに

2010-08-25 | 日記
いつからか、吉田は宇和島市に合併され、宇和島市吉田町となった。
吉田町で、今でもうしおには出ているのだろうか?と気になっていた。
親の話では、春と秋の八幡様のお祭りに「うしおに」は出ていた、と聞いていた。

だが、ネットで調べても、宇和島のうしおに祭りは出てくるが、吉田のうしおには見つからない。人口が減って、ひょっとしたら、小さな町吉田では、もう「うしおに」は姿を消したのかも、と心配になった。吉田の「うしおに」は宇和島の「うしおに」よりも、毛作りで、立派で、暴れ牛だ、と聞いていたから、もし、そうだったら、残念だ。

そう思って、吉田町に電話をしてみた。「今でも、吉田町でうしおには出るのですか」係の人は若い人で「自分は知らないです。聞いたことがないです」という返事。やっぱり、吉田では出なくなったのだろうか?

「産業振興課の人に聞いてもらったらわかりますが、今日はお休みです」。あ、土曜日だった、と気づいた。電話に出た人は、臨時の番をしていた人かもしれない。吉田の町には詳しくないかもしれない。平日に改めて電話をした。

「今でも秋のお祭りに出ていますよ」とのこと。ああ、よかった、よかった。
今年は(例年なのかもしれないが)、11月3日の祭りに出るそうだ。うしおには1体だけ。

その写真がほしい、と無心したところ、吉田町の観光パンフレットと電話を受けた人が個人で写した「うしおに」の写真を大きく拡大したものを10枚も送ってくれた。感謝です。やっぱり、吉田町の人は親切だ。ありがとうございました。

「うしおに堂」といっても、「うしおに」って何?と聞く人がほとんどで、愛媛の人以外はわからない。で、写真がほしかった。うれしい。

吉田の「うしおに」は吉田の貴重な文化遺産だ。いつかは、自分でも写真をとってみたい。

吉田はとてもいい田舎です。今や、どの地方の田舎にいっても、全国共通のスーパーがあり、風景はどこも同じ。でも、ここは違います。愛媛の穴場かもしれません。吉田藩の陣屋町で、古い町並みが残っています。静かで、ゆるやかな時間が流れています。1度、来なはいや、吉田町。

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2 コメント

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うしおに (吉田町 鈴木)
2010-08-27 12:14:08
吉田町におられたということで、お母さんもなつかしい思い出のひとつなのですね。
吉田町も合併し、宇和島市の1地区となりましたが、7月3日には、夏祭りも行いました。限られた予算、小さな花火ですが、町民総出総参加の昔ながらのお祭りを続けています。機器の老朽化によるトラブルも多いですが。是非機会があれば、おいで下さい。10月24日産業祭、11月3日は秋祭り。お待ちしております。
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Unknown (荘太郎)
2010-08-27 18:00:52
鈴木さま

先日は、突然、お電話して失礼しました。
昨日、お礼のハガキを出したのですが、もう届いたのでしょうか。

写真は、額に入れ、店に展示しておくことにします。ほんとうにありがとうございました。


吉田は、京都や奈良へいくみたいにかんたんには行けないのですが、なんとか再訪してみたいです。

吉田では、「うしおに」の他に、「武左衛門一揆」にもとても興味があります。子供のとき、安藤神社あたりで遊んでいました。
最近、武左衛門関係で何か新しいニュース(本や研究)などがあれば、また、教えてくださいね(無心ばかりしてる大阪人。笑)。

吉田町からのコメントで、なんだか、ブログに吉田の磯の香りがしてきました。
ありがとうございました。
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