虎尾の会

幕末の草莽の志士清河八郎の会の名を盗用しています。主人は猫の尾も踏めません。

ゲバラ青年の旅

2006-03-05 | 映画・テレビ
映画「モーターサイクルダイアリーズ」をDVDで見た。

ゲバラのポスターはいまだに人気があって、部屋にかざっている人も知っているが、わたしは、ゲバラについては何も知らない。

ゲバラは若い日に親友と半年に及ぶ南米大陸縦断の冒険旅行をし、その旅がゲバラを変える原点になったらしい。

ゲバラが医学生(ハンセン氏病専門)で、ぜんそく病みだったことも知らなかった。
いっしょに旅した女好きで調子のいい男も長い旅の終わりには少しずつ変わってくる(この人物は、まだ健在で、映画の最後にご本人が(当然、かなりの高齢)出てくる)。

旅は1万キロを超える。はじめはバイクで、しかし、途中でバイクもこわれ、徒歩になる。旅の月日、距離が画面に出、母親にあてた旅の便りなども紹介されながら映画は進む。南米の風景が珍しい。美しい。ペルーのインカ帝国まで訪れる。いろいろな人との出会いがある。

最後、ハンセン氏病の診療所にいくが、そこは、医者や看護士が住む場所と患者が住む場所は大きな川で隔てられている。夜、何かのパーティで(自分の誕生日だったか?おぼえていない)、おれは患者たちが住む川の向こうで祝おうと、ぜんそくの身もかえりみず川を泳ぎ渡る場面なんか感動的。

ゲバラってこんなに純粋で真面目な男だったのか、と新たに発見した思いだ。

若者よ、旅をしろ!(若者でなくても旅をしろ!)
テレビでは旅番組が人気で、グルメ、温泉ばかりだけど、こういう旅をしなくてはいけないよ。(もう日本では難しいか?)

原作エルネスト・チェゲバラ 制作総指揮ロバート・レッドフォード。
レッドフォードって、ゲバラのファンだったのか。