虎尾の会

幕末の草莽の志士清河八郎の会の名を盗用しています。主人は猫の尾も踏めません。

田んぼ道に建つ石仏

2005-09-24 | 日記
昨年、豊能町、能勢町という北攝(大阪の北西端)に引っ越してきたのだけど、とても気に入っています。通勤に時間がかかり、ガソリン代も厳しいところがあるのですが、休日は、うれしい。車で15分も走ると、すばらしい里の風景。茅葺の民家がたくさん残り、日本の里百選に選ばれてもおかしくない。その上、謎めいた歴史も多い。能勢には安徳天皇が(壇ノ浦で死なずに)潜んでいたという伝説もあるし、豊能町は高山右近の故郷であり、キリシタン伝承もある。石仏も多く、探せば、忘れられたような遺跡も多い。

写真は、豊能町の余野の十三仏。余野は、高山右近の妻の故郷です(余野城主の娘)。ここには、ザビエルのキリスト教布教に最大の功績のある修道士ロレンソ(隻眼で、昔は平家語りだった人ではなかったか?)が滞在し、布教につとめています。

田んぼの農道を入ったところにあります。十三仏と書いてあるけど、仏は13体ではなく、20体くらいある(いいかげん)。多尊石仏というらしい。ちょうど、ロレンソが余野に来たころの時代のものです。キリシタンの歴史と関係があるのかどうかはわからない。

このあたりの風景は今が一番よいです。収穫前の青く実った稲。そこに赤い彼岸花とコスモスが咲き乱れる。