虎尾の会

幕末の草莽の志士清河八郎の会の名を盗用しています。主人は猫の尾も踏めません。

新聞記者

2005-09-01 | 新聞・テレビから
今日の新聞ではないけど、朝日新聞の記事捏造事件、昨日の朝日の社説は、その反省の弁だった。

しかし、でっちあげの記事発覚は氷山の一角だろう。週刊誌や芸能誌の記事は、読者は、みんな話半分で読んでいる。天下の朝日としては、あってはならぬという事件で若い記者を即刻懲戒解雇にしているが、臭いものにふたをしたという感じは否めない。

この記者は、連日の選挙報道合戦の中でどんな気持ちでいたのだろう。東京本社からせっつかれる秘話速報、東京本社の期待に答えるためにでっちあげた野心家か、くだらねえ、いちいち取材ができるか、と思った横着者か、あるいは、取材合戦の中で取材することに気後れがしたのか。わたしは、なんとなく気後れしたのではないか、と思う。JR西日本の事故の問題と無関係でもない気がする。

解散になって、選挙が紙面を占めてからもう1ヶ月近くなる。この間、新聞で読者に判断の情報を提供する時間は十分にあった。しかし、紙面はあいかわらず選挙劇か、政治部の事情通、消息通の話ばかりで、たとえば、わたしが一番気にしている憲法についてはまだ1度も朝日は問題にしていない。共産、社民が、争点の一つにあげている憲法を朝日は黙殺したまま。共産、社民には同情する。もちろん、朝日だけでなく、他紙もテレビ局も同様だが、改憲にはふれない、というのは、マスコミ界の暗黙の合意があるのではないか、と勘ぐってしまう。

新聞社も巨大になりすぎたんですね。明治の平民新聞社は、たしか10人もいなかったのではないか?朝日や毎日でも100人もいなかったのでは(これはよく知らない)。たとえ、記者が投獄されても、投獄中の給料は出したりしていた。かつての毎日は、木下尚江に足尾鉱毒事件を取材させた。おそらく記者冥利につきる仕事だったろう。今、新聞記者をして記者冥利につきる取材をさせてくれるところはあるのだろうか。おそらく、自民党担当とか、政界官界に顔のきく記者が大きな顔をしてるのでしょうね。

もう新聞やめようかな(何度も言ってる 笑)