らんかみち

童話から老話まで

こんな厳しい年は無かった

2013年09月10日 | 暮らしの落とし穴
 ぼくがいくら努力しても解決できない問題がある。むしろ、一個人で解決できる問題なんて、たかが知れている。自分は誰にも頼らずに生きている、と自負している人はいるだろうけど、全くの勘違いだと思う。そういう人こそ他人の善意や地域の活動に生かされているって、分かっていないんじゃないかな。

 他人との関わりを断って生活している人は、うちの村にもいる。その人が車を使う道は村人が保全しているんだし、テレビの共同アンテナ工事なんてのは損長のぼくが相談されて指示を出しているんだよ。
 ぼくに敬意を払えとか、村に寄付をしろとかいうんじゃない。関わりを断って生活をしているからこそ迷惑を被っている人物がいるって分かっているのか、こらぁ!

 まあそんなことは良い。どのみち100分の3か4ってところだから、ぼくにしてみたら誤差の範囲内で自己解決している。
 でもどうしても解決できない個人的な問題が持ち上がり、姉に相談した。遠く離れて暮らしているので直接的な力にはならないんだけど「あんたも大変ね」と労われた。が、そこに「ひとの不幸は蜜の味」のような弾んだ響きを感じ取ってしまったのは、思い過ごしというもんだろうか。

 何もしなくたって2013年は過ぎていくけど、翌年にまで持ち越しは辛すぎる。今年中に解決したいけど、20年、30年で積み重ねてきた恨みとかわだかまりのようなものが、ぼくの努力だけで解決できるわけもないんだ。厳しい年だな、今年は。