らんかみち

童話から老話まで

バイクレースにも一定の目途なのか!

2011年06月20日 | 暮らしの落とし穴
 4月に開催されるはずだったMotoGP第3戦は、栃木県にあるツインリンク茂木が地震によって被災し、10月に延期となってます。サーキットのみならず、ライフラインや周辺地域の被害などで受け入れ体制も万全でないのだとか。
 では10月には復旧してレースが開催されるかというと、これがまた流動的です。ライダーたちが「放射能の危険があるところには行きたくない」と、主催者側と対立しているからです。

 福島第一原発周辺の避難地域ならともかく、栃木県はどっぷりと放射能に汚染されているみたいな言い方に、大方の日本人は憤っていると思います。こっちはずっと住み続けているんだ、あんたらみたいに1週間ほどで帰って行く人には何の影響もないよ、と啓蒙したいのはやまやまなんだけど、彼らの主張はそこではないのでしょう。
「本当のところはどうなんだ、東電や日本政府はまだ隠していることがあるんじゃないか」と、疑心暗鬼になっているのではないでしょうか。

 日本政府は正しい情報を海外に発信して不信感を濯ぐ努力をしてくれているのでしょうか。「注水を止めた、いや止めてない」の応酬をやっている片手間に「メルトダウンしてました」などと小出しにされて、バカにしとるのか! と怒っているのは日本国民だけではない。
 そのことを、首相はもとより野党も気づいてほしい。MotoGPライダーたちは臆病だという意見もあるが、むしろ賢明であり、暗愚なのは日本の政治家だろう。

 楽しみにしていた日本GPだけど、気合いの入っていないレースを見せられるくらいなら、来年仕切り直して茂木でやり、追加で鈴鹿で走ったらどうか。それまでには一定の目途が立っていると思うんですよね。もちろん放射能問題のことであり、政治のことでないのは残念ですが。