らんかみち

童話から老話まで

バラ祭り後半から童話へ

2009年05月17日 | 童話
 バラ祭り後半の今日はあいにくの雨となり、さすがに昨日のような行列騒ぎこそ起きなかったとはいえ、予想した以上の人出に無料イベントの集客力をまざまざと見せつけられた思いです。
 駐車場も入場料も無料だからといってうっかりしていると、魅力的な屋台に身ぐるみはがされてはがされて泣きを見ることに、というバブリーな時代じゃないので皆さん無料のお接待に並びながらも小銭の「心次第」を置いていくのを見て、日本の未来は明るいぞ! と思ったのはぼくだけでしょうか。
 
 日本の未来は明るいかしれないけど、ぼくの作品は今日も三つしか売れませんでした。「そんなの売れんよ」といわれながらも徳利なんかを作るのに精を出していたもんだから、自業自得でしょう。
 それに陶芸って、上手にできている作品が売れるとは限らないんです。金づちで叩き壊そうかと迷った挙句に出品した小鉢が売れたりして、こればかりは陶芸初心者のぼくにとって理解しがたい現象です。
 
 需要と供給というか、消費者が望んでいるのはどんなものなのか、それは文芸においてもいつだって悩ましい。子どもがどんな童話を読みたいと思っているか、本当に公募の選者は分かっているのか? そう詰め寄りたくなるほど童話で落選の憂き目に遭い続けているのに、なぜか怖い話だけは採用される。自分の基準に照らして怖いと思えるのはやっぱり世間も同感なのか、あるいはぼくの感覚が世間とずれていないということでしょうか。それなのに童話となると子ども目線からずれたものを書いては「お呼びじゃないんだよ」と門前払いを食らっているということなのでしょう。陶芸も一段落したので、そろそろ本気で頭を童話モードに切り替えないと……。