らんかみち

童話から老話まで

もう後には引けない歯医者の恐怖

2007年02月20日 | 暮らしの落とし穴
 歩いて1分の歯科医院、仮にA医院としておきますが、先生の技術は優秀で、歯をすぐに抜かず、できるだけ温存するという考え方にも共感できます。それに歯科衛生士の女の子たちも、エヘヘ、美人ばっかりです。
 
 そんな彼女たちの魅力をもってしても行きたくない理由とは、手袋なんです。医療用のどこでも使うゴム手袋を先生も衛生士さんも着用してくれて、それ自体は当たり前なんですが……洗ってないようなんです。つまり、隣のブース患者さんの治療が終わってぼくのところに来て下さるまでがあっという間なのに、手袋はカラカラに乾いてます。
 
 衛生士の女の子にいたっては、前回につけていた手袋に開いていた穴が、1週間たっても同じところに穴が開いていて、シミのような汚れも同じところにあります。ということはですよ、隣のおっちゃんの口の中をいじり回した同じ指そのままでぼくの口の中をナデナデしてくれているんじゃないかと疑うわけですよ。そりゃお隣さんが美人だったらぼくも文句を言わないどころか……。
 
 昔のことをとやかく言うのはよして、前向きに考えよう……と思ったら、今度の歯科医院の先生が、なんとA医院の先生とそっくりだったんです。思わず名前を確認するほどでしたが、こちらの先生は「親知らずを抜きましょう。奥歯を削りましょう」と、A先生とはまるっきり逆のことをおっしゃるのです。そういうわけで、この先どんなことになるのか不安ですが、もう後には引けなくなってしまったぼくなのです。