らんかみち

童話から老話まで

タイトルでブログの価値が決まるのだろうか?

2006年10月23日 | 酒、食
 コンビニの惣菜売り場で「鯖の焼いたん 酢橘付き」と、「野菜の旨煮」をかごに入れ、酒のショーケースの前にたたずんで「○○の辛口純米吟醸 半年生貯蔵」を選び、「☆☆生 深入り麦芽使用 限定醸造」の発泡酒を買った。
「鯖の焼いたん 酢橘付って、そのまんまのネーミングやないか、芸が無いな」
 初めはそう思ったのだが、よくよく考えてみればこの名前は、コンビに側が計算しつくして与えたものなのだから、それなりの勝算があってのことに違いない。
 
 ある人気ブロガーによると、ブログを書く時の三原則なるものがあって、まず第一に、タイトルですべてを表現してしまうこと。たとえば「北朝鮮の核実験は、ならず者国家が崩壊する予兆であろうか?」みたいな感じだろうか。
 第二に、知っていることでも知らないふりをして書いたり、あえて間違ったことを書いて、突っ込みどころを用意して置くこと。第三に、結論を出さないことだという。これはブログという読者参加型のエッセイの特質に即したもののようだ。
 
 ぼくの日記はといえば、この真逆(最近はNHKのアナウンサーまでこの言葉を使う)をいっているような気がする。タイトルは意味不明なものが多いし、よく分からないことは初めから書かないし、独善的な結論を急ぎたがる。こんなだから、ブログというハイテクノロジーの恩恵を活かせ切れているとはとても言いがたい。
 
 それで鯖の味はどうだったかというと、賞味期限は書いてあるが、いつ作ったのかが不明な上にとても不味かった。野菜の旨煮は、場末のおでんに軍配が上がる。発泡酒はやっぱりビールにはかなわない。辛口純米吟醸は単に辛いだけだった。
 タイトルで購買意欲をそそったところで所詮は一時力。要は中身が大事ということ。口先だけで、現実を把握していないテレビのコメンテーターが多いのに似ている。