1677年というと、イタリアの作曲家ヴィヴァルディの生誕が1678年だから、音楽史でいえばルネサンスからバロックと呼ばれる時代に移ったころだろうか。ちょうどそのころ我が島では、今治藩の殿様が猪鹿退治を命じ大きな成果を上げた、と記録に残っている。
時は移り、今治市長が猪退治を命じても我が島の猪は減る様子がない。ハンタさんたちも頑張ってはいるらしいが、300年以上も前にできたことがなぜ今できないのだろう。
この島を闊歩している猪だけど、厳密にいえば猪豚だ。野生の猪のメスには乳房が四つあるらしいけど、猪豚は六つあるという。つまり本種の猪が1年に一度出産するのに対し、1年に二回出産する上に多産であるという。
しかし近年の研究では、猪豚が野生化したら本種の猪と同じ程度にしか出産しないという説もある。ということになると、生息条件は300年前より今の方が良くないはず。島では農業の担い手が減ってしまったのだから。
昔の火縄銃と違い、現代の散弾銃を使えば効率よく狩猟ができるはず。猪を仕留めたらデジカメで撮影し、お役所に提出すると1頭につき1万円いただける。撃ったイノシシは現場でさばいて流通させることもできるはず。
確かに100㎏の猪をさばくのは体力的にも厳しかろうが、日本の猪なんて可愛いもんだ。アメリカでは体長約2.8m、体重約470kgもの猪が仕留められという記録が写真付きで紹介されていた。アニメ映画、もののけ姫に出てくるような巨大猪は実在するのだ。
300年前は普通にできたことがなぜ今できないのか、それはやっぱり謎で、当時作曲されたJ.Sバッハのバイオリン曲だって演奏法がスッキリ解明されているわけではない。たとえばビオラ・ポンポーサとかヴィオロン・チェロなんて楽器は、古楽ブームに乗って復刻され「たぶんこんな楽器で、こんな風に演奏したのだろう」という程度にしか分かっていない。その古楽奏者であったグスタフ・レオンハルト氏が亡くなった。
氏は3.11震災のすぐ後に東京でリサイタルを開いてくれた。原発禍のなかで海外から来てくれたのが巨匠と呼ばれる人だったのだから驚いた。どうして亡くなったのか、まさか放射能とは関係ないと思うが、昨年の12月に演奏されたとする動画があったので共有したい。
ぼくなんか氏の演奏をレコードで聴いて楽しんだ世代なので、かなりショックだ。たびたび共有したバッハの組曲ホ短調を聴きながら、巨匠の冥福をお祈りしたい。
時は移り、今治市長が猪退治を命じても我が島の猪は減る様子がない。ハンタさんたちも頑張ってはいるらしいが、300年以上も前にできたことがなぜ今できないのだろう。
この島を闊歩している猪だけど、厳密にいえば猪豚だ。野生の猪のメスには乳房が四つあるらしいけど、猪豚は六つあるという。つまり本種の猪が1年に一度出産するのに対し、1年に二回出産する上に多産であるという。
しかし近年の研究では、猪豚が野生化したら本種の猪と同じ程度にしか出産しないという説もある。ということになると、生息条件は300年前より今の方が良くないはず。島では農業の担い手が減ってしまったのだから。
昔の火縄銃と違い、現代の散弾銃を使えば効率よく狩猟ができるはず。猪を仕留めたらデジカメで撮影し、お役所に提出すると1頭につき1万円いただける。撃ったイノシシは現場でさばいて流通させることもできるはず。
確かに100㎏の猪をさばくのは体力的にも厳しかろうが、日本の猪なんて可愛いもんだ。アメリカでは体長約2.8m、体重約470kgもの猪が仕留められという記録が写真付きで紹介されていた。アニメ映画、もののけ姫に出てくるような巨大猪は実在するのだ。
300年前は普通にできたことがなぜ今できないのか、それはやっぱり謎で、当時作曲されたJ.Sバッハのバイオリン曲だって演奏法がスッキリ解明されているわけではない。たとえばビオラ・ポンポーサとかヴィオロン・チェロなんて楽器は、古楽ブームに乗って復刻され「たぶんこんな楽器で、こんな風に演奏したのだろう」という程度にしか分かっていない。その古楽奏者であったグスタフ・レオンハルト氏が亡くなった。
Bach JS Suite en mi mineur pour luth BWV 996 par Gustav Leonhardt, 12.12.2011.avi
氏は3.11震災のすぐ後に東京でリサイタルを開いてくれた。原発禍のなかで海外から来てくれたのが巨匠と呼ばれる人だったのだから驚いた。どうして亡くなったのか、まさか放射能とは関係ないと思うが、昨年の12月に演奏されたとする動画があったので共有したい。
ぼくなんか氏の演奏をレコードで聴いて楽しんだ世代なので、かなりショックだ。たびたび共有したバッハの組曲ホ短調を聴きながら、巨匠の冥福をお祈りしたい。