M馬日記(元、日曜レーサー)

塩噴きじいさんの独り言
※2011年11月をもって一時停止
 (再開未定)

走ること

2007年06月01日 | Weblog
走ることが義務になるとそこにはもう楽しみも趣味としての喜びもなくなって
しまう。いや乗ることさえ苦痛になり最後には自転車を見た瞬間に吐き気を催す
かも知れない。つぎ込んだお金がいくらであろうとも・・。

子供の頃、親から趣味を仕事にするなと言われて育った。プロには逃げ道がない。
本当に好きな事で稼げれば素敵だがひとたびスランプに陥ってしまえば地獄が待
っている。私の性格を知るが故の親心だったと今にして思えるが果たしてよかった
のだろうか?(そもそも釣りやプラモ作りがプロになれるとは思いもしなかった
けれど)。

右肩あがりの終身雇用のバラ色の未来があると信じられていた当時、若くして
引退を余儀なくされるプロの世界はその後の長い第二の人生を生きて行かねばな
らずとても不安定に感じられた。例えれば花火。しかも三尺玉は1個。

しかし今、この瞬間、瞬間を全力で生きるプロに憧れる自分がいるのも事実。
別府君になれるとは思えないが本当に毎日生きていると実感できる仕事がしたい。
が、そう思えるのも今が幸せだからと理性は見切っている。

だからだろう・・。
走るからには全力を尽くし行けるところまで行きたいと切望するのは。
そして負けたくないと強く思うのは・・。

だからだろう・・。
練習不足と自覚しているレースに出ることを恐れるのは・・。
それは自分を許せないから。練習不足を仕事のせいにしている自分が恥ずべき
ものだから。1日、日々を全力で生きていないから。

夜眠りに就くとき「今日も1日充実していたな」と言える日が最近はない。


様々な有形無形のストレス。勝手に背負っている看板にプライド。
自分が思っているほど他人は評価していないということを認めたくない自尊心。

自滅気味に”走ること”が義務になっている今がある。


今年の壱岐。
練習会メンバーが相応の成績をあげてくれることは確実だと信じている。
恐らく優勝してくれるだろうし入賞者は全員メンバーかも知れない。その表彰式
を見ることができたら、”自分のため”だけに走ることができるんだろう。

と、荷物を他人に預けようとする嫌なおやじがひとり・・(笑)。


 走行距離 42㎞ / 1,319㎞ / 5,850㎞
コメント
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