さいとうギャラリーでは、道都大(北広島市)中島ゼミの、まもなく3年生になる学生の展覧会をふたつ開催しています。
斬新な作風のシルクスクリーンや染色で、グループ展や個展を多数展開し、道展などにもたくさん入選を果たしている同ゼミのことは、これまでもこのblogで何度も紹介してきているので、ご存じの方も多いでしょう。
堀成美さんの「自然なこと」がおもしろかったです。
はがき大の版画63枚を板に . . . 本文を読む
道教大岩見沢校の大学院に通う女性ふたりの展覧会。
曲線を生かした心和む作品が多く、見ているとホッとします。
佐藤さんは札幌出身。同大で、4年生まで木工研究室で学び、院に進学後は、金属に転じました。
久山さんは網走管内美幌町出身。北見の高校を卒業しましたが、当時ちょうど、道内の大学で日本画を学べるところがなかったことから、金沢美術工芸大に進学しました。その後、道教大に日本画の先生が着任した . . . 本文を読む
(承前)
帰路は美唄市民バスに乗る。
美鉄バスが廃止になったあと、市が走らせているバスである。
これが、なんだか非常にのろのろと走る。バス停の表記とアナウンスのバス停名がちがうなーと思っていたら、水田のなかの一本道に曲がって、その間はテープのアナウンスはなく、運転手が自らの声でバス停の名を告げるのである。
客はほかにふたりいたが、途中でおりてしまい、じぶんひとりになってしまった。
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道立三岸好太郎美術館(中央区北2西15 地図D)から2009年度の日程をいただきました。
ありがとうございます。
以前も書きましたが、同館は所蔵品展だからといって、いつもおなじ絵を展示しているわけではありません。
行くたびに、新しい発見があります。代表作は、わりといつでも見ることができますが、そうではない作品やスケッチなどに、見どころがあったりします。
もう何度も訪れている同館ですが、 . . . 本文を読む
朝日新聞社主催の「朝日陶芸展」が新年度から休止するそうです。
2009年3月26日の朝刊の片隅に小さな文字で載っていました。
同社のウェブサイトには掲載されていないようです。
http://www.asahi.com/asahi-tougei/
朝日陶芸展は、現代陶芸というか、オブジェ系というか、斬新な作品が寄せられるコンクールでした。
グランプリ受賞者は2面の「ひと」欄に登場します . . . 本文を読む
昨年までにくらべると、まだしもことしの3月は、ギャラリー回りに追われていないような気がする。
昨年は本職がいそがしかったし、2007年までは、大通公園のにぎわいフェスタとか円山動物園のスネークアート展といった、イレギュラーな催しもあったりした。
そのため、2007年3月は、46本もの「展覧会の紹介」のエントリーを書いている。
今月は、大同ギャラリーがほとんど休んでいるし、札幌市民ギャラリ . . . 本文を読む
(承前)
美唄で降車。
タクシーでアルテピアッツァへ行き、田村陸個展「月とナイフ」を見る。
筆者はめったにタクシーに乗らない。
貧乏性だからだ。
美唄駅西口からは1570円だった。
アルテピアッツァの手前の、川のほとりに、黒と黄色と桃色に塗られためだつ建物があるが、運転手さんに聞いたところ、あれはやはり映画館だったとのこと。
「わたしが5歳のときだったと思うけど、坂本九ちゃんの『 . . . 本文を読む
札幌の新道展会員福島靖代(のぶよ)さんの油絵個展。
会場が喫茶店のためすべて小品です。
ふだんは、新道展と、グループ展「8.6の会」を発表の舞台としているため、30-100号程度の絵が多く
「こんなに小品をたくさん描いたのは初めて。大変でしたが勉強になりました」
と話していました。
福島さんといえば、鮮やかな赤。
今回の出品作も、赤をふんだんに用いた絵が並びます。
自宅近くの琴似発寒 . . . 本文を読む
「ぐい呑み、片口から大鉢、三つ足皿まで骨太でしかも繊細な形が魅力的な器が揃います。手に馴染む器を見つけてくださいね。」
と、Ager(アゲル)の舟見さん。
おもえば、昨年の今ごろも上田さんのうつわの展覧会をひらいていたなー。
早春は日本酒をたしなみたくなる季節なのでしょうか。
今回は、葉の形をした皿がずらり。
緑の釉薬が美しく溜まっています。
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(承前)
終点は、役場の前の道路ではなく、役場の敷地の中にバス停があり、バスも乗り入れるのであった。
雨がふりだした。
目的地の町農村環境改善センターまでは歩いて数分だ。
なぜ新十津川まで来たかというと、道展に何度も入選している人が町農村環境改善センターの町民ギャラリーで個展をひらいているという情報を得たからであった。
しかし、個展は、道展で見るような独特のタッチの油絵は1点もな . . . 本文を読む
(承前)
道立旭川美術館での「一ノ戸ヨシノリ展」の会場に1枚のモノクロ写真が飾ってあった。
男性3人がギャラリーの中ですわって話している。
説明には、こうある。
'73連鎖展(12稜空間)序展(大丸画廊、札幌、1973年)、一ノ戸は右端
1970年代前半は、さまざまなグループ展が開かれ、既存の美術展に対抗した。
'73連鎖展(12稜空間)は、いわゆるグループ展というよりも、最初 . . . 本文を読む
北海道の風土はどこでも同じではない。
北のほうを小さく見せるNHKのアホ天気予報のせいなのか、あるいは、富良野のラベンダー畑から函館の外人墓地へとあっという間に刑事が移動している2時間ドラマのせいなのかはわからないが、北海道のほんとうの大きさを読み誤っている人が多い。
札幌で雪が舞っているとき、小樽や留萌は吹雪かもしれないし、函館は雨かもしれない。そして、たぶん帯広や釧路は晴れているだろう。 . . . 本文を読む
毎日新聞2009年3月22日国際面の記事から。
【ローマ藤原章生】金融危機により欧州の中でも経済低迷が深刻なイタリアでは、美術や音楽鑑賞、スポーツ観戦、書籍販売が昨年比でかなり伸びている。「危機の時こそ目を肥やし、お金をかけず人と交流するという国民性の表れ」とレプブリカ紙は分析している。
同紙とイタリア作家編集者協会の集計によると、自動車や外食、旅行、衣料品販売が落ち込む一方、外国人観光 . . . 本文を読む
(承前)
滝川で特急をおりる。
滝川は、美術自然史館に行くときはいつも自家用車なので、列車でおりるのは初めてである。
西友の撤退したあとのビルは、いくつかテナントは入ってるようだが、すこし痛々しい。
駅前の通りは「栄通」というようだが、失礼ながら、あまり栄えているようではない。
駅のすぐ横に中央バスのターミナルがあり、そこから新十津川役場行きのバスに乗る。客は小生をふくめ4人。
. . . 本文を読む
(長文です)
旭川在住の現代美術作家、一ノ戸ヨシノリさんの個展。
以前から筆者は楽しみにしていた。
一ノ戸さんの作品は、道立近代美術館の常設展示室「これくしょんぎゃらりぃ」などで2度、「国旗」「朝の食卓」を見たのを別にすれば、1996年にギャラリーユリイカでひらかれたグループ展「帰ってきたダダっ子展」で拝見しただけだったからだ(ちなみに、今回も出品されている「WATER WORK U932 . . . 本文を読む