北海道美術ネット別館

アート、写真、書など展覧会の情報や紹介、批評、日記etc。毎日更新しています

■堀成美個展 (3月29日まで)

2009年03月28日 23時09分34秒 | 展覧会の紹介-絵画、版画、イラスト
 さいとうギャラリーでは、道都大(北広島市)中島ゼミの、まもなく3年生になる学生の展覧会をふたつ開催しています。  斬新な作風のシルクスクリーンや染色で、グループ展や個展を多数展開し、道展などにもたくさん入選を果たしている同ゼミのことは、これまでもこのblogで何度も紹介してきているので、ご存じの方も多いでしょう。  堀成美さんの「自然なこと」がおもしろかったです。  はがき大の版画63枚を板に . . . 本文を読む

■色なき風 佐藤あゆみ・久山春美 (3月29日まで)

2009年03月28日 01時20分23秒 | 展覧会の紹介-複数ジャンル
 道教大岩見沢校の大学院に通う女性ふたりの展覧会。  曲線を生かした心和む作品が多く、見ているとホッとします。  佐藤さんは札幌出身。同大で、4年生まで木工研究室で学び、院に進学後は、金属に転じました。  久山さんは網走管内美幌町出身。北見の高校を卒業しましたが、当時ちょうど、道内の大学で日本画を学べるところがなかったことから、金沢美術工芸大に進学しました。その後、道教大に日本画の先生が着任した . . . 本文を読む

2009年3月22日は6カ所(6) …美唄・札幌

2009年03月27日 23時57分08秒 | つれづれ日録
(承前)  帰路は美唄市民バスに乗る。  美鉄バスが廃止になったあと、市が走らせているバスである。  これが、なんだか非常にのろのろと走る。バス停の表記とアナウンスのバス停名がちがうなーと思っていたら、水田のなかの一本道に曲がって、その間はテープのアナウンスはなく、運転手が自らの声でバス停の名を告げるのである。  客はほかにふたりいたが、途中でおりてしまい、じぶんひとりになってしまった。   . . . 本文を読む

道立三岸好太郎美術館 2009年度の日程

2009年03月27日 23時48分06秒 | 道内美術館の日程
 道立三岸好太郎美術館(中央区北2西15 地図D)から2009年度の日程をいただきました。  ありがとうございます。  以前も書きましたが、同館は所蔵品展だからといって、いつもおなじ絵を展示しているわけではありません。  行くたびに、新しい発見があります。代表作は、わりといつでも見ることができますが、そうではない作品やスケッチなどに、見どころがあったりします。  もう何度も訪れている同館ですが、 . . . 本文を読む

朝日陶芸展が休止

2009年03月27日 23時32分32秒 | 新聞などのニュースから
 朝日新聞社主催の「朝日陶芸展」が新年度から休止するそうです。  2009年3月26日の朝刊の片隅に小さな文字で載っていました。  同社のウェブサイトには掲載されていないようです。 http://www.asahi.com/asahi-tougei/  朝日陶芸展は、現代陶芸というか、オブジェ系というか、斬新な作品が寄せられるコンクールでした。  グランプリ受賞者は2面の「ひと」欄に登場します . . . 本文を読む

3月最後の週末は

2009年03月26日 23時28分51秒 | 展覧会等の予告
 昨年までにくらべると、まだしもことしの3月は、ギャラリー回りに追われていないような気がする。  昨年は本職がいそがしかったし、2007年までは、大通公園のにぎわいフェスタとか円山動物園のスネークアート展といった、イレギュラーな催しもあったりした。  そのため、2007年3月は、46本もの「展覧会の紹介」のエントリーを書いている。  今月は、大同ギャラリーがほとんど休んでいるし、札幌市民ギャラリ . . . 本文を読む

2009年3月22日は6カ所(5) …美唄

2009年03月26日 22時12分20秒 | つれづれ日録
(承前)  美唄で降車。  タクシーでアルテピアッツァへ行き、田村陸個展「月とナイフ」を見る。  筆者はめったにタクシーに乗らない。  貧乏性だからだ。  美唄駅西口からは1570円だった。  アルテピアッツァの手前の、川のほとりに、黒と黄色と桃色に塗られためだつ建物があるが、運転手さんに聞いたところ、あれはやはり映画館だったとのこと。 「わたしが5歳のときだったと思うけど、坂本九ちゃんの『 . . . 本文を読む

■福島靖代カフェ展 (3月29日まで)

2009年03月26日 21時50分12秒 | 展覧会の紹介-絵画、版画、イラスト
 札幌の新道展会員福島靖代(のぶよ)さんの油絵個展。  会場が喫茶店のためすべて小品です。  ふだんは、新道展と、グループ展「8.6の会」を発表の舞台としているため、30-100号程度の絵が多く 「こんなに小品をたくさん描いたのは初めて。大変でしたが勉強になりました」 と話していました。  福島さんといえば、鮮やかな赤。  今回の出品作も、赤をふんだんに用いた絵が並びます。  自宅近くの琴似発寒 . . . 本文を読む

■上田隆之の器で旨い料理と美酒を味わう (3月27日まで)

2009年03月26日 18時58分49秒 | 展覧会の紹介-工芸、クラフト
 「ぐい呑み、片口から大鉢、三つ足皿まで骨太でしかも繊細な形が魅力的な器が揃います。手に馴染む器を見つけてくださいね。」 と、Ager(アゲル)の舟見さん。  おもえば、昨年の今ごろも上田さんのうつわの展覧会をひらいていたなー。  早春は日本酒をたしなみたくなる季節なのでしょうか。          今回は、葉の形をした皿がずらり。  緑の釉薬が美しく溜まっています。           . . . 本文を読む

2009年3月22日は6カ所(4) …新十津川・続き

2009年03月25日 23時58分29秒 | つれづれ日録
(承前)  終点は、役場の前の道路ではなく、役場の敷地の中にバス停があり、バスも乗り入れるのであった。  雨がふりだした。  目的地の町農村環境改善センターまでは歩いて数分だ。  なぜ新十津川まで来たかというと、道展に何度も入選している人が町農村環境改善センターの町民ギャラリーで個展をひらいているという情報を得たからであった。  しかし、個展は、道展で見るような独特のタッチの油絵は1点もな . . . 本文を読む

一ノ戸ヨシノリ展の会場で見た1枚の写真

2009年03月25日 23時57分43秒 | つれづれ日録
(承前)  道立旭川美術館での「一ノ戸ヨシノリ展」の会場に1枚のモノクロ写真が飾ってあった。  男性3人がギャラリーの中ですわって話している。  説明には、こうある。  '73連鎖展(12稜空間)序展(大丸画廊、札幌、1973年)、一ノ戸は右端  1970年代前半は、さまざまなグループ展が開かれ、既存の美術展に対抗した。  '73連鎖展(12稜空間)は、いわゆるグループ展というよりも、最初 . . . 本文を読む

■第18回道銀芸術文化奨励賞受賞記念 松本早苗展 (3月28日まで)

2009年03月25日 23時54分19秒 | 展覧会の紹介-絵画、版画、イラスト
 北海道の風土はどこでも同じではない。  北のほうを小さく見せるNHKのアホ天気予報のせいなのか、あるいは、富良野のラベンダー畑から函館の外人墓地へとあっという間に刑事が移動している2時間ドラマのせいなのかはわからないが、北海道のほんとうの大きさを読み誤っている人が多い。  札幌で雪が舞っているとき、小樽や留萌は吹雪かもしれないし、函館は雨かもしれない。そして、たぶん帯広や釧路は晴れているだろう。 . . . 本文を読む

イタリア:不況時こそ目を肥やせ 美術館、スポーツ観戦…人気

2009年03月25日 23時45分53秒 | 新聞などのニュースから
 毎日新聞2009年3月22日国際面の記事から。  【ローマ藤原章生】金融危機により欧州の中でも経済低迷が深刻なイタリアでは、美術や音楽鑑賞、スポーツ観戦、書籍販売が昨年比でかなり伸びている。「危機の時こそ目を肥やし、お金をかけず人と交流するという国民性の表れ」とレプブリカ紙は分析している。  同紙とイタリア作家編集者協会の集計によると、自動車や外食、旅行、衣料品販売が落ち込む一方、外国人観光 . . . 本文を読む

2009年3月22日は6カ所(3) …新十津川

2009年03月24日 22時13分58秒 | つれづれ日録
(承前)  滝川で特急をおりる。  滝川は、美術自然史館に行くときはいつも自家用車なので、列車でおりるのは初めてである。  西友の撤退したあとのビルは、いくつかテナントは入ってるようだが、すこし痛々しい。  駅前の通りは「栄通」というようだが、失礼ながら、あまり栄えているようではない。  駅のすぐ横に中央バスのターミナルがあり、そこから新十津川役場行きのバスに乗る。客は小生をふくめ4人。 . . . 本文を読む

■一ノ戸ヨシノリ展-光と水 異空間へのアングル (4月12日まで)

2009年03月24日 22時13分04秒 | 展覧会の紹介-現代美術
(長文です)  旭川在住の現代美術作家、一ノ戸ヨシノリさんの個展。  以前から筆者は楽しみにしていた。  一ノ戸さんの作品は、道立近代美術館の常設展示室「これくしょんぎゃらりぃ」などで2度、「国旗」「朝の食卓」を見たのを別にすれば、1996年にギャラリーユリイカでひらかれたグループ展「帰ってきたダダっ子展」で拝見しただけだったからだ(ちなみに、今回も出品されている「WATER WORK U932 . . . 本文を読む