札幌のNHKギャラリーが2020年3月末限りで閉鎖

　ぜんぜん知りませんでしたよ…。
　新聞報道もされていないようだし、ネットでも話題になっていません（Yahoo! リアルタイムで検索してもヒットしない）。
　札幌にいないと、こういうことで、情報弱者になるなあ。

　https://www.nhk.or.jp/hokkaido/articles/slug-nd5fc88be06fa に以下の文章が載っていました。

ＮＨＫ札幌放送局（札幌市中央区大通西1-1）は 2020年度の新会館移転工事等のため、現在の放送局の1階で行っていた、一般応募によるギャラリー展示を2020年3月末で終了させていただくことになりました。なお移転後の新放送会館ではギャラリー展示を行うスペースは設けておりませんので、次回・２０２０年４月以降の募集も行いません。

　NHK札幌放送局は、中央区北1西9に移転するそうです。
　STVの西側で建設しているのがそれだと思います。
　昔は札幌市立病院があった土地です。

　NHKギャラリーは、さっぽろ文庫『札幌の絵画』によると、1975年4月の開設とのこと。アマチュア向けの会場とあって、たとえば吉田豪介著『北海道の美術史』には一度も登場しません。しかし、美術の裾野を広げる役割は果たしたと思います。
　1階で、段差もないことから、障碍のある人もすぐに入れる会場でした。
　筆者の記憶が正しければ無料で借りることができ、申し込みが複数あれば抽選で借り手を決めていました。
　物販は不可だったはずですが、気軽に利用でき、場所も良いので、写真のグループ展やアマチュアの絵画展などに幅広く利用されていました。

　時には、重岡静世さんや中島詩子さんが出品する「Bois 版画展」や、歴史の長いグループの「衆樹会風景画展」のような見応えのある展示もあったんだけどなあ。
　残念です。

　ただし、ことし3月は新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために閉鎖されていました。

　なお、旭川や函館、北見など道内の各NHK放送局にあるギャラリーは健在ですが、新型コロナウイルスの影響で現在はどこも閉まっています。