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続き■第5回丸島均(栄通記)企画 群青 後期(2018年2月1~6日、札幌)

2018年02月05日 22時35分55秒 | 展覧会の紹介-複数ジャンル
(承前)

 群青ぐんせい展・後期の続き。6階はほとんどが写真展だったが、5階はさまざまなジャンルの作品が並ぶ。
 なお、この展覧会のあらましについては、【告知】の記事をごらんください。

 冒頭画像は、北海道の書家としては抜群の幅広い活動に取り組んできた樋口雅山房さんの揮毫 き ごうで、この記事ではこれだけが6階の撮影。


 5階で目を引いたのが、梶田みなみさんの彫刻、というかインスタレーション。

 梶田さんはひたすら空想上の生物がすむ世界を作り続けている。
 今回は、奇妙な生物はあまり目立たなくなり、群青色が美しい。深海の世界のようだが、雨のしずくのような形と、ウニのような白いものが、海との違いを際立たせている。


 久藤エリコさん。今回は題はない。

 曲線を生かした女性像がメインの切り絵。基本線は変わっていないが、使用する壁面の長さが増えたためか、一つ一つの形がさらに散らばったように見える。
 壁とすこし離してつるしたため、壁に影がうつるのも特徴。


 初参加の水中蝶生ちょういさんは「天蓋花」など13点で、大半は彼岸花をモティーフにしている。
 それらは点描で制作されている。
 彼岸花は北海道ではほとんど見かけない花だ。真っ赤な色が特徴だが、あえてモノクロームで表現すると、その特異な花弁の形がはっきりする。

 点描というと、札幌には佐藤香織さんという超絶技巧の持ち主がいるので、彼女とは異なる路線をこれからも追求していってくれたらと思う。


 ドローイングマン「DIVERSITY 曼荼羅やおろず図」。

 昨年に引き続き、壁一面を覆い尽くす絵画。
 次の画像はその部分。

 得体の知れない形状が画面のあちこちに分散している。あえて中心を不在にした構図なのだろう。


前期は2018年1月25日(木)~30日(火)
後期は2月1日(木)~6日(火)
いずれも午前10時~午後7時(最終日~6時)
アートスペース201(札幌市中央区南2西1 山口中央ビル5、6階 http://www.bekkoame.ne.jp/~a.akagi/ )


@kirieriko
@MizunakaChoui
DRAWING MAN OFFICIAL WEB SITE https://www.f-y-drawing.com/


関連記事へのリンク
【告知】の記事

第4回 ■続き

政和アートFes (2016)
In My Room vol.9 梶田みなみ (2014)

北のユートピア (2017)
第4回丸島均(栄通記)企画 群青―ぐんせい― (2017年1月)
TAPIO LAST 終章 (2016年4月)
All Japan Under 40 Collections (2009)
500m美術館 (2008)
※以上、久藤さん出品

水中蝶生さん2017年個展(ツイッター)






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