北海道の美術に大ニュース! 9月21日の北海道新聞の記事を全文引用します。
すごいですよ。日本館独り占めですよ(と、筆者めずらしく興奮ぎみ)。
すでに韓国のビエンナーレに出品の経歴があるとはいえ、けっして中央で大メジャーとはいえない地方在住の作家が、正式代表にえらばれるというのは、快挙ではないでしょうか。
岡部さんの仕事は、戦争と平和、歴史と現在を、見る人に考えさせる、重量級のアートです。
ヴェネツィアの地から、力強いメッセージを世界に発信してくれることを、期待したいと思います。
さて、じつは、来年の夏は、ドイツで、ドクメンタとミュンスター彫刻プロジェクトがひらかれるという、欧州の国際美術展10年に1度の年なんですよ。
こりゃ、絶対行きたいな~♪
北広島市在住の美術家岡部昌生さん(64)=札幌大谷短大教授=が、来年六月から十一月までイタリアのベネチアで開かれる第五十二回ベネチア・ビエンナーレ美術展の日本館出品作家に唯一選ばれ、二十日に東京で会見が行われた。一八九五年に創設され、国際美術展で最も長い歴史を誇る同展に道内在住の作家が選ばれたのは初めて。展示を企画するコミッショナーと作家の組による四つの応募案から、港千尋・多摩美大教授と岡部さんの組が選ばれた。
岡部さんは二十年以上前から、歴史的な建造物や街路に紙を当て、鉛筆などで凹凸をこすり取り作品化する「フロッタージュ」という技法で制作を続けてきた。十年前からは広島の市街地とかつての軍港を結んだ旧宇品駅のプラットホームの作品化に取り組んできた。被爆六十年の昨年は、広島と道内各地で市民参加のワークショップを展開した。
今回の展示は、広島で制作した約四千点のうち約千四百点で日本館の壁を埋め尽くすように展示する予定。岡部さんは「広島での九年間の仕事の総体を見てほしい。ワークショップを行うことも考えている」と抱負を語った。
すごいですよ。日本館独り占めですよ(と、筆者めずらしく興奮ぎみ)。
すでに韓国のビエンナーレに出品の経歴があるとはいえ、けっして中央で大メジャーとはいえない地方在住の作家が、正式代表にえらばれるというのは、快挙ではないでしょうか。
岡部さんの仕事は、戦争と平和、歴史と現在を、見る人に考えさせる、重量級のアートです。
ヴェネツィアの地から、力強いメッセージを世界に発信してくれることを、期待したいと思います。
さて、じつは、来年の夏は、ドイツで、ドクメンタとミュンスター彫刻プロジェクトがひらかれるという、欧州の国際美術展10年に1度の年なんですよ。
こりゃ、絶対行きたいな~♪
何か偶然で驚いています。
しかし、岡部さんもう64なのですねえ。
常に道内現代美術の先頭に立っているような人でした。若い僕らは非常に刺激を受けたものです。
最近の仕事は達観したというか、後進に仕掛けることを断念したのか随分と精神内部に沈潜したものに見受けられましたが、その沈潜した部分が大きな成果として受け止められたすばらしい結果ですね。
おそらく、岡部芸術を十分に理解できる人は道内にもあまり居ないように思います。センセーショナル、精神性、深い洞察。どの言葉も当てはまる数少ない本物の芸術家だと思います。
ちなみに、岡部さんの評価は、道内の学芸員の間では、ものすごく高いですよ。
道内でも理解されているのではないでしょうか。