2016年7月号
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今月の『ドリフターズ』感想はこちら
表紙は、『MUJIN』!
伊庭八郎さんが、ふんどし姿で海水浴でしょうか・・・ 引き締まった身体が眩しい。
後ろにも、ふんどし男性陣がそろっていて、インパクトある表紙になっていますね(^^;
『リュウマのガゴウ』(宮下裕樹 先生)
ミズガルズ vs 神洲倭、激戦!
その中にはリュウマの姿もあり、奮闘していますが、リュウマの名を聞いた神洲倭が、
猛攻を仕掛けて来るというオマケ付きで、かなり厳しい。
さらには、神洲倭の龍馬も現れて・・・
といった状況でしたけど、一方で、傘男もシチハさんと対峙し、さらなる激闘の予感。
また、ブレア卿はジンとの会話で、空飛ぶ生物の話をしていましたが、
これはすでに、“白皮”の新種が完成していたということなのですよね?
会話の中から生み出したわけではないですよね。
そうだとしたら、ジン恐るべしですけども、そうでなくとも、この新種は危険すぎます。
もはや、人類になす術ないでしょう。 対抗策がないのだから・・・
と、激戦の行方に不安を覚えつつ、今後も楽しみです!
『超人ロック ラフラール』(聖悠紀 先生)
「ラフラール」シリーズ、最終話!
ロニ師が倒れ、回想する過去のフレンダールでの出来事。
ロックが去り、山積みの課題を抱えたロニさんでしたが、ゼナン師に案内され、
神殿の奥へ赴くと、そこには驚くべき人物が・・・!?
あの時、ロックの言っていた言葉の意味が、ここで理解できるのは、凄かった。
真の司祭長の存在は、“ラフノール”の人々にとって、大きな支えとなったでしょうね。
そして、その背後にあったロックのはからいは、汚名をかぶりつつも成されたもので、
ロックの偉大さがよくわかるというものです。 それが、テトの悲願へとつながったと。
そんな感慨深さが、ラストの旗に込められた想いと共に、感じられた気がします。
『MUJIN』(岡田屋鉄蔵 先生)
桜田門外の変、起きる!
直訴に走る侍、それを止めようとする駕籠を警護する者、しかし侍は抜刀し・・・
という流れが、桜田門外の変の始まりであり、凄惨な現場を映し出すことになります。
月岡芳年「江水散花雪」の情景に、圧倒されましたねえ。
そして、討たれる大老・井伊直弼。
その衝撃の凄まじさたるや、幕府や侍の権威を失墜させ、尊王攘夷の機運が高まることに。
さらには、「倒幕」なんて言葉までが聞こえ始めることに・・・
一方、八郎さんは「色々な意味で立派な青年」に成長しており、吉原でしょうかね、
そんな場所で遊んだりもしておられるようで(^^;
でもって、ソッチ方面の指南役が、歳さんなんですかね? 面白い関係です。
『師匠シリーズ』(原作:ウニ 先生/漫画:片山愁 先生)
コミックス4巻は、7月発売! そんな今回、「デス・デイ・パーティ」後編。
謎の数式の3つの答えを正解しないと、下剤の入ったケーキを食べたことになる。
そんなゲームに巻き込まれたうに君、現役大学生として、みかっちさん・伊丹さんと
共同戦線を張ろうとするも、誰も頼りないあたり、大学生とは一体・・・
まあ、学部によるとはいえ、数学自体に触れる機会は極端に減りますからね、やむなし。
それでも何とか、2つまでは答えを出せたものの、最後の1つについて、みかっちさんが
わかったと述べるのですが、それを京介さんが止めて・・・ なんて展開に。
出題者であるkokoさんの口をふさぎ、手の自由まで奪っていたのは驚きでしたが、
京介さんの考えを聞いて、なるほど納得。 答えを出すのではなく、理屈で勝ちを拾いますか。
涙目kokoさんが可愛かったりしつつ、この不思議なゲーム、楽しませていただきましたよ。
『それでも町は廻っている』(石黒正数 先生)
歩鳥に、ラブレター!?
と思いきや、脅迫状のような内容で、しかも中身は、森秋先生との交際をやめろ
というのだから、ちょっと可笑しかったり(´▽`;)
その手紙をもとに、歩鳥の推理が冴えていたのはさすがでしたけど、
そこから、森秋先生の過去における“伝説のラブレター”をたどり、真犯人にまで
行きついてたいのは、感服という他ありませんでしたね。
しかし、真犯人が割とシャレにならないタイプで、少し苦い結末になっていたことが、
現実を感じさせます。 事件には加害者・被害者がいて、暴いた所で皆傷つく。
探偵の宿命ですねえ・・・ それにしても、真田くんカッコよかった。
あと、今月号の『おばけ道』では、石黒先生の推理力も発揮されてますよ!
『野球+プラス!』(石田敦子 先生)
スポーツ部に配属された由右さん、しごかれてます。
さすがに、練習記事で数字をそろえていないのは、素人以前の問題の気も(^^;
そして「新聞のできるまで」を印刷会社さんへ見学に行ってましたが、スゴイものですね。
1日分の紙の量を見るだけでも、その凄まじさがわかります。
そこで出来上がる新聞に、自分の記事を載せたいと決意する由右さん。
観戦した感動を、そのまま練習記事に落とし込むのですが、それがダメ出しされています。
「あなただけの感情はいらない」 その言葉の意味を理解する後半。
ここで書かれている事柄は、まさに読者である私が「記事」に求めるもの、そのものですね。
それにしても、最後に衝撃(?)の事実を知ってしまった由右さん、ここからどうなる?
ゆっくりと、でも確実に、前進する彼女の行く末、見守りたいです。
『マーチャンダイス』(大石まさる 先生)
今回は、マチコ&トランプの冒険!
ライプニッツを連れて、一攫千金の夢を見るマチコさん。
火星の北極にて、脊椎動物の化石さがしをするようですが、彼女がなぜそこまで
するのかという背景を、聞こうとするトランプくん。
はじめマチコさんは答えてくれなかったものの、化石さがしの最中に、
父親との関係が上手くいかなかったなんて話をしていて、その中で、元人妻である
とも判明してましたが、トランプくんはむしろ燃えていて愉快でした(^^;
化石の方は残念な結果に終わってましたけど、ライプニッツの活躍で、
なんだか話がとんでもない方向へ進んでいたのは、大笑いでしたよ!゜(*゜´∀`゜)゜
しかも、前回のアレも関係しているとは・・・ どうなっちゃうんです、これ!?
地道な作業から一転、突拍子もないSFにつながるの、本当スゴイと思います。
【『アオバ自転車店へようこそ!』14巻・発売中!】
●並木橋通りアオバ自転車店 (宮尾岳 先生)
一生乗るなら・・・
自転車も長く乗りたいもので、そのあたり、自転車はうまくできていることが
よくわかるお話になっていましたね。
お客の天野さんは、祖父の「一生乗るなら峠輪業」という言葉を守り、
その流れをくむアオバ自転車店の自転車を、ひいきにしてくれている様子。
しかし、引っ越すことになり、とくにアオバ自転車店のものでなくともよいのでは?
なんて話になってましたが、友人たちにアオバさんが説明していた
「自転車はアッセンブリー商品」だという話が、たいへん興味深かったですね。
一般のメーカー車であれば、全国どの店で買っても同じ。
しかも、自転車は専用部品が少ないため、壊れたときなどはメーカーにこだわらず、
修理が可能というから、便利設計といえます。
これでは、ますます個別の自転車の特別性が薄れてしまいそうですが、
天野さんの奥様に届けた自転車の調整を、アオバ父が行うことで、
格段に乗りやすいものに仕上げていたことが、答えになっていました。
自転車店の役割が、個々の自転車の特別性を増す。
そうした内容に、人の手が入ることの意味が大きく感じられて、爽やかでしたね。
アオバ自転車店が、峠輪業から受け継いだ精神に、感動すら覚えてしまう今回のお話。
自転車ひとつに、ここまでの想いが込められているのだな~なんて感じつつ、
今後も楽しみです!