2010年3月号
今月号は、最終回ラッシュですね。
来月号でも2作品が終了と、「タイム」も変化の時期・・・なのでしょうか。
それはともかく、先日の『歴史秘話ヒストリア』(古田織部の回)がおもろかった~。
以下、ネタばれあります。 (未読の方はご注意ください)
●アシスタント!! (かがみふみを先生)
マンガ家・おぐら先生と、そのアシスタント有希さんの二人三脚物語が最終回!
コミックス2巻は、5月発売予定とのこと。
関係者みんなで集まって、単行本脱稿祝い!
その中、おぐら先生と有希さんがよい雰囲気に・・・?
ここらへんは、今後もっと見守ってゆきたかった関係なんですけどね。
ようやく、先生が有希さんを「女性」と意識できたことは、
2人にとって1つの「出発点」であり、物語にとっての「終着点」であったというのは、
『アシスタント!!』というタイトルを考えると、なるほどと思ったり思わなかったり・・・・・・
先生の「あとがき」は、2人の足跡の集大成。
有希さんは、アシスタント冥利につきるといったところでしょうか。
2人のお仕事は今後も続いてゆくのでしょうが、お話はここでおしまい。
楽しませていただきました!
●たびびと (重野なおき先生)
ついに最終回!
そこで明かされる三郎太の女性に対する嗜好!
わぁ~、いい話が一転ヤバい話に・・・?
三郎太・みちる2人だけではない家族の形。
クロを加えたいい話と思いきや、きちんとオトすのはさすがです。
そんな風に、いい話をオトす形が好きだな~。
それはともかく、三郎太とみちるの旅路。
いろいろありましたけど、私が興味深かったのは「一期一会」でしょうか。
様々な人々に出会いつつ、もう2度と会うことのない人もいたり、
コミカルに描かれながらも、どこか「旅」であることを感じさせるほんのわずかな切なさ。
でもだからこそ、貴重な時間を共有した人々。
仲間になった人もいれば、すれ違っただけのような人もいたり、
「旅」=「人生」であることを感じさせる交流が、そこにはありました。
もちろん、旅そのものに感じるワクワク感や、笑いの要素もあった本作品。
楽しませていただきました!
次回から、『ひまじん』が始まるようです。
●Smile すいーつ (佐野妙先生)
こちらも最終回!
塔子さん・果歩さん姉妹の仲良し日常風景。
「ふんわりシスターズ」から『Smileすいーつ』になって、つづいてきました。
本誌でのラストは、果歩さんと飯田くん家の良好な関係。
未来の母や妹さんとも、上手くやれそうな果歩さん。
姉妹での生活同様に、ふんわり感覚でした。
飯田家は、ちと「たくまし度」高めですけど(^^;
本作品の魅力は、「ふんわりシスターズ」と題されていたように、
そのふんわり感覚にあったように思います。
姉妹の仲良しっぷりも浮つきがなく、ウマい具合に日常に溶け込む雰囲気。
派手さはないけど、適度なまったり感がいい感じ。
姉妹それぞれの活動範囲が、2人で過ごす家庭、姉の職場、妹の学校と、
空間別で楽しめる構造も、飽きさせないつくりの作品であったかな・・・と感じたり。
そんな感じで楽しませていただきました!
・・・「タイムファミリー」の方では、姉・塔子さんの周囲で動きがあるようですが、
いったいどうなってしまうのか? そこらへんも楽しみです!
●みそララ (宮原るり先生)
「軍配」というと、私は美濃よりも甲信をイメージしてしまいます。(とくに意味なし)
それはともかく、麦みそさんのライヴ・レポート!
思った通り、イロモノ・バンドな「ジェット☆ルシファー☆力士」。
☆って何だよ・・・と思った人、多数?
今回、麦みそさんが、音楽に詳しい人たちの話に聞き耳を立て、
「自分には音楽知識を用いたアプローチができない」ことを悩んでいました。
これは、自分が専門性のない分野に関わらねばならなくなった時の不安
というものが、見事に表現されている場面でしたね。
そして、麦みそさんが選んだ「自分なりのアプローチ」。
私は10代の頃、はじめてライヴを体感したのですけど、
その臨場感というものは「外」から見ているものとは大違いでした。
大音響とか地響きとか大歓声とか・・・・・・
そうしたものに囲まれているうちに、いつの間にかその「場」に引きずり込まれていく感覚。
私もどちらかというと麦みそさんと同じで、疎外感バリバリだったのに、
しだいしだいに心臓の鼓動がフィールドのリズム感に混ざり合い、
やがて会場の熱気にあてられてゆく。 そんな不思議な体験をしましたね~。
麦みそさんは、さすがプロという感じで、つかむべきものをつかんできた表情。
ここに1人の「子猫ちゃん」が誕生・・・したのか?!