五里霧中

★ マンガなどの感想 ★

◆ まんがタイム 感想①

2010年02月11日 | ◆4コマ誌② まんがタイム

2010年3月号

 今月号は、最終回ラッシュですね。

 来月号でも2作品が終了と、「タイム」も変化の時期・・・なのでしょうか。

 それはともかく、先日の『歴史秘話ヒストリア』(古田織部の回)がおもろかった~。

 

以下、ネタばれあります。 (未読の方はご注意ください)

 

 

●アシスタント!! (かがみふみを先生)

 マンガ家・おぐら先生と、そのアシスタント有希さんの二人三脚物語が最終回!

 コミックス2巻は、5月発売予定とのこと。

 

 関係者みんなで集まって、単行本脱稿祝い!

 その中、おぐら先生と有希さんがよい雰囲気に・・・?

 ここらへんは、今後もっと見守ってゆきたかった関係なんですけどね。

 

 ようやく、先生が有希さんを「女性」と意識できたことは、

 2人にとって1つの「出発点」であり、物語にとっての「終着点」であったというのは、

 『アシスタント!!』というタイトルを考えると、なるほどと思ったり思わなかったり・・・・・・

 

 先生の「あとがき」は、2人の足跡の集大成。

 有希さんは、アシスタント冥利につきるといったところでしょうか。

 2人のお仕事は今後も続いてゆくのでしょうが、お話はここでおしまい。

 楽しませていただきました!

 

 

●たびびと (重野なおき先生)

 ついに最終回!

 そこで明かされる三郎太の女性に対する嗜好!

 わぁ~、いい話が一転ヤバい話に・・・?

 

 三郎太・みちる2人だけではない家族の形。

 クロを加えたいい話と思いきや、きちんとオトすのはさすがです。

 そんな風に、いい話をオトす形が好きだな~。

 

 それはともかく、三郎太とみちるの旅路。

 いろいろありましたけど、私が興味深かったのは「一期一会」でしょうか。

 様々な人々に出会いつつ、もう2度と会うことのない人もいたり、

 コミカルに描かれながらも、どこか「旅」であることを感じさせるほんのわずかな切なさ。

 

 でもだからこそ、貴重な時間を共有した人々。

 仲間になった人もいれば、すれ違っただけのような人もいたり、

 「旅」=「人生」であることを感じさせる交流が、そこにはありました。

 

 もちろん、旅そのものに感じるワクワク感や、笑いの要素もあった本作品。

 楽しませていただきました!

 次回から、『ひまじん』が始まるようです。

 

 

●Smile すいーつ (佐野妙先生)

 こちらも最終回!

 塔子さん・果歩さん姉妹の仲良し日常風景。

 「ふんわりシスターズ」から『Smileすいーつ』になって、つづいてきました。

 

 本誌でのラストは、果歩さんと飯田くん家の良好な関係。

 未来の母や妹さんとも、上手くやれそうな果歩さん。

 姉妹での生活同様に、ふんわり感覚でした。

 飯田家は、ちと「たくまし度」高めですけど(^^;

 

 本作品の魅力は、「ふんわりシスターズ」と題されていたように、

 そのふんわり感覚にあったように思います。

 姉妹の仲良しっぷりも浮つきがなく、ウマい具合に日常に溶け込む雰囲気。

 派手さはないけど、適度なまったり感がいい感じ。

 

 姉妹それぞれの活動範囲が、2人で過ごす家庭、姉の職場、妹の学校と、

 空間別で楽しめる構造も、飽きさせないつくりの作品であったかな・・・と感じたり。

 そんな感じで楽しませていただきました!

 

 ・・・「タイムファミリー」の方では、姉・塔子さんの周囲で動きがあるようですが、

 いったいどうなってしまうのか? そこらへんも楽しみです!

 

 

●みそララ (宮原るり先生)

 「軍配」というと、私は美濃よりも甲信をイメージしてしまいます。(とくに意味なし)

 

 それはともかく、麦みそさんのライヴ・レポート!

 思った通り、イロモノ・バンドな「ジェット☆ルシファー☆力士」。

 ☆って何だよ・・・と思った人、多数?

 

 今回、麦みそさんが、音楽に詳しい人たちの話に聞き耳を立て、

 「自分には音楽知識を用いたアプローチができない」ことを悩んでいました。

 これは、自分が専門性のない分野に関わらねばならなくなった時の不安

 というものが、見事に表現されている場面でしたね。

 

 

 そして、麦みそさんが選んだ「自分なりのアプローチ」。

 

 私は10代の頃、はじめてライヴを体感したのですけど、

 その臨場感というものは「外」から見ているものとは大違いでした。

 大音響とか地響きとか大歓声とか・・・・・・

 そうしたものに囲まれているうちに、いつの間にかその「場」に引きずり込まれていく感覚。

 

 私もどちらかというと麦みそさんと同じで、疎外感バリバリだったのに、

 しだいしだいに心臓の鼓動がフィールドのリズム感に混ざり合い、

 やがて会場の熱気にあてられてゆく。 そんな不思議な体験をしましたね~。

 

 麦みそさんは、さすがプロという感じで、つかむべきものをつかんできた表情。

 ここに1人の「子猫ちゃん」が誕生・・・したのか?!

 

 

②へつづきます。