森信雄の写真あれこれ

日々の生活や散歩、旅の写真を掲載しながら、あれこれ思いを語ります。

黙想の家

2005-12-22 19:45:34 | 日々の写真
今日は(12月22日)朝から大雪になり、あっという間に雪が積もった。まるで雪国にいるような錯覚をしそうだったが、窓を開けると外はしんしんと静かだった。病院の送迎、夕方からの伊丹子ども教室をキャンセルの電話を急ぐ。
 午後になり、晴れ間が広がった。電車でピピアめふに行き1月の将棋大会の打ち合わせを終えて、久しぶりに「黙想の家」に行くことにした。
 入り口にある「イエスの像」の写真を撮っている人がいて、一緒に並ぶ。「おたくのはスクリーンが広いですね。ちょうどイエス様に雪が積もり、顔に日が差していいですね。滅多に見られませんよ」声をかけられた。
 水津さんの「旅の仙人写真館」でイスラエルやヨルダンの風景を見ていて、イエスキリストの雰囲気にひたることが増えたせいか、親近感がある。遺跡を見ていると、クリスチャンでなくとも魅かれるものがあった。
 私は神や仏にすがりたいと思ったことはないが、何かに対する畏敬の念はある。
 でも、怒り心頭になって、感情的になることもある。幼い頃から、自分の心の中には弱さとともにひどく激しいものも同居していたが(だから幼稚だけれど、いざとなると人や犬にもに噛み付いた)時間と共に冷めてしまうのも早い。
 そして、たいてい哀しい気持ちになって、ある種の空ろな気分になる。人間にとって「許す」という行為や思いほど難しいものはない。
 「ちょうど青空が見えてきましたねえ」もう1枚だけと思って撮ってみた。
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トビオの眼差し

2005-12-22 05:51:03 | 日々の写真
トビオが真剣な眼差しになるときは、一日に3回ある。朝の食事、夕方の食事、夜に牛乳をやるときである。他の物に一切目もくれずに私のほうを見やって集中する。それ以外では、「トビオ」と呼んでも見向きもしない。
 人間なら相当わがままなタイプだが、男らしい性格でもある。意外に清潔好きで、サークルが汚れてくると入るのを嫌がるし、水も新しいものでないと飲まない。いわば高貴なお方の一面もあるのだ。
 だのに餌を間違えてクロが食べても、怒ったりしないで鷹揚な面もある。かと思うと、餌を前にして「待て」というと、顔を器に間じかにいつまでも待つ我慢強さも兼ね備えてある。パグは横着で、手抜きする習性があるらしいが、トビオはまさにそれで、年を取ってそれに拍車をかけてきた。寒がりなので、冬になるとストーブの傍にしかいないし、外が冷え込むと庭にも出ようとしない。雨の日で地面が濡れているときも。うんざりした表情をする。
 人間に近いネコといってもよい。
 冬はお互いにコタツ代わりになるので、ソファーで一緒に寝てしまうことが多いが、私の足をこじ開けてドスンと荒っぽく入ってくる。そして自分の頭を私の足に乗っけて、一休みだ。
 犬と思ったことがないくらい人間くさくて、常に愛情を確かめる甘えん坊の面があるのと、叱ったりすると口惜しさで敷物に頭をこすりつけてガリガリする。
 そしてこの写真のように真剣な眼差しをするのだ。
 不可解な人の間にいるよりも、哀愁のトビオの方がほっとさせられる、でもこれは心が脆くなり始めている危ない現象だろうか。
 
 
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