森信雄の写真あれこれ

日々の生活や散歩、旅の写真を掲載しながら、あれこれ思いを語ります。

大阪のネコ

2005-12-25 23:54:56 | 旅の写真 国内篇
私は音楽だと短調のメロディーにしか反応しないらしい。ずっと知らなかったがあるとき妻に言われてヘエーと思った。長調のメロディーには全く無関心だ。
 写真でもお気に入りを選んでいると、暗いめのモードになってしまう。子どもの頃から、みんな仲良しで、元気に明るくというのが苦手なのである。
 だからのけ者にしてやるぞと言われても、むしろしめたと思ったりする変な子どもだったようだ。(今も変な大人なのだろうなあ)
 なぜか集団とは反対の方向に歩き出すクセがあって、今も同じみたいだ。「協調性を持たないと、社会に出たときやっていけないぞ」このセリフを学校の先生に何度言われただろう。だから将棋を覚えて、早めに大人の世界に入ったのは良かったと思う。
 この写真は昔のもので、このネコは大阪の中之島界隈にいて、夕暮れどきのせいもあるが、とってもさみしそうな雰囲気があった。
 そう思うのは、自分の心情の裏返しだったのかもしれない。さみしさや悲しさは人の心を汲み取る泉のようなもので、日差しを浴びると太陽のぬくもりに力が涌いてくるような気がするのだ。
 ひなたぼっこするネコが好きなのは、そのせいだろうか。
 
 
 
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丸岡城

2005-12-25 00:01:37 | 旅の写真 国内篇
 久しぶりに自分の写真をスキャンする。整理ケースにたまった写真の中から選んでいると懐かしいものばかりだが、年月日や場所すら不明のもあって曖昧な記憶をたどるしかない。デジカメの画像に飽きてくると、たまにリバーサルフィルムのアナログの世界に戻りたくなる。それはまるで虚と実の世界にも思えるが、最近はその中にあって、自分の心情も揺れてぐらついているような気がした。
 昨年の正月は福井方面に行った。そこで雪も降っていなかったので、レンタカーを借りて「丸岡城」を訪ねる。丸岡城は私の好きなお城で、日本最古の天守閣が現存している。石垣も「野づら積み」という方式で、隙間が多く、実戦に強そうだ。
 「一筆啓上 火の用心 お仙泣かすな 馬肥やせ」
 本多作左衛門重次が戦場から妻に当てた、有名な日本一短い手紙。お仙とは後の丸岡城主6代目の本多成重の幼名である。このゆかりから丸岡町では「一筆啓上賞」のコンクールが催されている。
 城内は急な階段を綱をたどって上っていくのだが、いかにも戦国の城の趣が色濃くて、気品すら漂っている。
 いつの時代にも権力の象徴は存在するが、お城は戦国の世の象徴のようにも思える。良くも悪くも、美しくそびえている。
 
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