森信雄の写真あれこれ

日々の生活や散歩、旅の写真を掲載しながら、あれこれ思いを語ります。

村山聖の写真

2005-08-24 20:38:11 | 将棋あれこれ
スキャナーで古いフィルムを整理していると、弟子の村山君(故村山聖九段)を大阪城の梅林で撮ったのが出てきた。六段に昇級昇段したときの写真だ。もっと大事に保管しておけばいいのだが、まあこれがいいのだろう。
 もともと村山君は「写真は魂を抜かれます」と言って、撮ろうとすると顔を隠していた。「好きで撮るのじゃない。将棋世界の編集部に頼まれた仕事だからな」そう言って、強引に連れ出したのだ。初めは憂鬱そうだったが、次第にあきらめたのか、呆れたのか、そのうち自然ないい表情になった。憂いの顔が笑顔に変わる。
 今思うと、このときが村山君の29年の生涯で、数少ない安堵の表情を見せたときだったかもしれない。かなりな枚数をポーズを取らせているうちに、村山流の警戒心が薄れたのか、あるいは眠かったのだろうか(?)懐かしくもちょっぴり寂しさを感じてしまう一枚一枚だ。
 「森先生、酔っ払って演説するのだけは辞めて下さい」村山君に言われたことは今もなるべく守っている。
 時を刻む時間は風化していくが、写真は時間が経つごとに忘れえぬ記憶を確実に刻んでいる。
 ☆HP「森信雄の日々あれこれ」のフォトギャラリーにこの写真を掲載しました
 
 
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犬の友達

2005-08-24 00:10:24 | 動物と花
子どもの頃に祖母の家で飼われていた「ジョン」という犬がいた。私は覚えていないが、ちょっかいを出してはずみで右手を咬まれたらしく、いまだにその傷跡がうっすらと残っている。ジョンは賢い犬だったので、よほど私が悪いことをしたか、もののはずみだったのだろう。
 そのジョンがある日突然死んでしまった。母に聞くと、隣のおっちゃんがジョンに餌をやっても、他人からは食べないのが気に入らなくって、殴って殺したという。ひどい話だが、ジョンに咬まれた傷跡が今もその記憶を蘇らせる。
 その後で「メリー」という犬を飼った。メリーはよく食べ元気で、20年くらい生きて、私が就職で大阪に出てきた頃に亡くなった。今はトビオとクロと2匹飼っている。私の人生はほとんど犬と一緒に暮らしていることになる。
 この写真は中国の犬だ。首輪をしていないのだが、野良犬か飼い犬かはわからない。「ヨー元気か!」と友達同士の挨拶を交わしているのだろうか。
コメント (2)
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