観・環・感

野鳥観察や旅行、映画などの趣味と日常生活や世の中の状況について、
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とくしま動物園 フライングゲージの鳥1

2011年06月26日 | 野鳥
このところ、全く野鳥の写真を撮りに行ってないというか、行くことができない状況にあり、少々いらいら気味である。
以下の写真は、とくしま動物園のフライングゲージの中の鳥たちである。


カンムリヅル(この頬がピンクでなく白かったらホオジロカンムリヅルでケニアの国鳥らしい。このとくしま動物園には
2種類ともいるらしい。(私はホオジロカンムリヅルを見ていないが)

ところで、水墨画など日本画を見ると、ツルがマツの木に止まっている(いわゆる「松上の鶴」)が結構ある。有名な画では
真っ赤な太陽と松に丹頂が描かれた伊藤若冲の「旭日松鶴図」。これが間違いであることがはっきりしているのは、ほとんど
のツルはその足の構造上、木に止まることは不可能だからだ。
タンチョウなど一般のツルの足の指は、前に3本と後ろに1本あるが、後ろの指(後趾)は大変短く、枝を握ることができないのだ。
このため、松鶴図に描かれたツルは、多分、コウノトリと混同したのでないかといわれている。(昔の日本には野生のコウノトリ
も結構いた。)

しかし、このツルの足をよく見ると後趾は少し長い。カンムリヅルの仲間は、後趾が発達していて、樹上でも活動する。
これらの樹上でも活動できるツルは、ツル目で最も原始的な種とされている。


この木の上に止まるシュジョウトキと水の中に適しており木に止まれないクロエリセイタカシギ(退化している後趾)を見れば、
違いがよく分かる。


クロエリセイタカシギ

趾(あしゆび)については、このページ
http://akaitori.tobiiro.jp/simpleVC_20101030143058.html が詳しい。
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