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PNR203系、運用情報

2012年10月03日 20時32分43秒 | フィリピン
ブログの更新がご無沙汰になってしまいましたが、先日もお伝えしましたように9月21日から10月2日にかけて、フィリピンとインドネシア(ジャカルタ)に滞在し、フィリピンにおいてはPNR(フィリピン国鉄)、LRT1号線の車庫訪問、ジャカルタにおいてはPT.KAIのBalai Yasa Manggarai、Bukit Duri、Depokの各車庫に訪問して参りました。全てをまとめて報告できませんので、今回はまずPNRの203系の動きからご紹介したいと思います。


現在、PNRの203系は1編成が運用についており、Tutuban~Alabang間に運用されているRotem製DMUの運用とTutuban~Biñan間のCommex運用に203系が充当されています。
最近まではTutuban~Alabang間のCommuter運用に203系が充当される場合は、Alabangの1つ手前のSucatで折り返していましたが、Alabang駅構内に機回線が整備されたことにより、203系もRotem製DMUと同様にAlabangまで運行され、大きな問題が解消されました。
下の写真がAlabang駅構内で、短期間に機回線が整備されました。


また、早朝と夜間に運行されているTutuban~Biñan間のCommex運用にも同じ編成が充当され、ボロボロ12系と置き換えが完了しました。このボロボロ12系の行方についてはTutuban駅構内には見当たらず、Caloocan工場に疎開されている可能性もあります。
運用に充当されている203系の編成については以下のとおりです。
Tutuban寄りからM203-10+M'202-14+M203-11+Tc203-107(発電機搭載)の4両編成で、冷房使用可能です。
なお、M203-10は以前、100KVAの発電機が搭載されていましたが、現在では取り外され、水タンクのみが残されています。


203系の運行状況については、Tutuban~Biñan間のCommex運用に充当されることはほぼ間違いないかと思われますが、Tutuban~Alabang間のCommuterについてはどの時間に運行されるのか決まっておらず、Tutuban駅で使用される30分以前にならないとわからないとのことで、他の駅においても203系が使用される場合、その連絡が来るようです。ですので途中の駅で撮影する場合は、203系が運行されているのか切符売場の方に聞けばすぐにわかりますが、その時点で203系が運行されておらず、どうしても沿線で撮影したい場合は何度か切符売場の方に尋ねなければなりません。
私も沿線で撮影したいと思い、9月30日午前中にBuendia~Pasay Road間で粘っていたもののキハ52がCommuterに充当されていましたが、203系は残念ながら充当されていませんでした。
ならば次の日の10月1日午前中にリベンジということで、Buendia駅の切符売場の方に聞いてみるとAlabang駅へ行ったところだというので、これはしめたものだと言うことで1時間少々待ち続けました。
結果、ダイヤが大幅に乱れていたものの11時30分過ぎにようやく撮影することができました。


後ろ姿を見ると中央線や武蔵野線バージョンの203系にも見えますが、ジャカルタのKCJバージョンに比べシンプルでこれはこれで良いのではないかと個人的に思っています。


走って203系を追っかけ、Buendia駅に停車している姿を撮影してみました。Buendia駅のホームは2つの踏切に挟まれたところに位置しており、4両編成の203系では最後尾1両が踏切上で停車し、車やバイクの行き来が出来なくなります。最初からホーム位置を考えて設置すればこのようなことがないのですが、フィリピンでは先々のことをよ~く考えず、このようなハプニングはざらです。


次回は203系でTutuban~Biñan間の乗車記を簡単にお届けします。
下の写真はBuendia Ave.(Gil Puyat Ave.)の踏切で待つフィリピン庶民の乗り物ジープニーと203系を撮影したものです。