Asian Railway Plaza

アジア各国の鉄道やJR南武線の話題などをお届けします

Dipo Bukit Duri訪問

2012年10月15日 01時35分13秒 | インドネシア
昨日のDipo Depokに引き続き、本日はDipo Bukit Duriについて、簡単に車庫の様子を報告します。近年、輸送需要が増大するジャカルタ首都圏において、2007年にDipo Depokが完成したことにより、抜本的な輸送力増強が可能になったのですが、Dipo Depokが完成する以前は南武線の中原電車区よりも手狭なDipo Bukit Duriが主たる車両基地でありました。私は103系がジャカルタに譲渡されたのをきっかけに2005年5月初めてDipo Bukit Duriを訪問したのですが、訪問する前はこのDipo Bukit Duriがどこにあるのかよくわかりませんでした。 駅員に聞くとManggarai駅の近くにあるというのですが、駅名でもないBukit Duriが本当にManggarai駅近くにあるのか半信半疑でManggarai駅を降りて、オジェックと言われるバイクタクシーに股がり、初めてこの車庫を訪問しました。
当時、入口の警備員に車庫内で撮影したいと告げると簡単に担当者のところに案内され、車両のことやJabotabek管内の鉄道について丁寧に説明していただき、車庫内の車両の撮影も勝手に撮り放題でした。また、103系もこの車庫を主なねぐらとしていたことから、その後もよく訪問させていただき、PT.KAIの方々と仲良くなるきっかけができた訳ですが、今やその方々たちは管理職レベルまでに昇進し、車庫内や工場内での撮影が厳しくなった現在でも有難くもてなしていただき、大変感謝しております。

Dipo Bukit Duriの昔の話しはともかく、今回も先月27日にこの車庫におじゃまさせていただきました。30分程、いつもお世話になっている方々と雑談したあと、車庫内で撮影させていただきました。車庫の入口には都営6217F先頭改造車とマト69(Tc203-109~)の姿が見られました。


上の写真の左側にメトロ6000系の姿が見えます。この編成は6107Fで今年の4月にジャカルタに到着しましたが、このブログにリンクさせていただいているパクアン急行様の「JABODETABEK COMMUTERS NEWS」でご報告されているように、1編成まるごと女性専用車という前代未聞の編成が登場し、10月1日より日曜日・休日を除く毎日運行で、Jakarta Kota及びJatinegara(環状線経由)~Bogor間に4往復設定されました。この編成、日中も運行されており、女性と乳幼児のみが乗車できるという列車ですが、日本の鉄道会社でこのような列車を運行させたら、やり過ぎという反対意見が多くなりそうで、差別問題にもなりかねません。
なお、左側の奥の車両は都営の6177F先頭改造車です。


続いて車庫の奥には4両編成のHitachiとKRL-Iで、Hitachiは運用表上では1運用のみJakarta Kota~Bekasi間に設定されていますが、ジャカルタ滞在中には運用に充当されていることを確認しておりません。一方、KRL-Iは2編成が留置されており、推測になりますが1編成は環状線のManggarai~Tanah Abang・Angke間に運用されているものと思われます。


修繕庫を覗いて見ると先程の6107Fとともに一緒にジャカルタ入りした6123Fが転入整備を受けており、下の写真のように5両、5両で分割され、先頭車同士が向かい合わせた状態で留置されていました。


最後は都営の6201Fだったかと思いますが、この編成も緑+黄色帯であり、次回の検査では青+黄色帯に変更されるものと思われます。


以上、今回ジャカルタでの滞在はまる2日間と短く、KCJ管内の様子を万遍なく観察できませんでしたが、次回、ジャカルタへ行くことがありましたら、今回乗車できなかったSerpong線やTangerang線などもじっくりと観察してみたいと思っております。

それにしても今回はマニラ、ジャカルタと訪問し、フィリピン語とインドネシア語で現地の方々と会話をしたのですが、10年以上勉強していても必要最低限の会話ぐらいの語学力しかなく、今回同行させていただいた日本人の方々にご迷惑をおかけした場面もあったかと思いますが、あらためて初心に戻ってもっと言葉を勉強し、スラスラと会話ができるように努力すべきと感じたしだいです。

本日にてジャカルタレポートは終了し、南武線や横浜線など私の地元の話題を今後提供していきたいと思います。