Asian Railway Plaza

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103系T774の思い出

2009年06月02日 02時00分14秒 | 南武線
本日は南武線などで活躍しました103系T774の思い出などを述べたいと思います。南武線においてサハ103の車両となると750番台の車両が多く在籍しており、これらの車両は昭和57年6月から翌年3月までに豊田区からの転入組みに含まれていました。中原区に在籍したサハ750番台を列挙してみると、T759、760、761、766、767、770、771の計7両が在籍しておりましたが、これとは別にT774も昭和61年10月から63年2月まで中原区に在籍し、しかも非冷房車ということで異色の存在でした。既にこのT774については、以前述べましたMc116などの中原区転入時の話題のところを参考にしていただければと思いますが、このT774は青梅・五日市線の輸送力増強用で改造されたもので、計4両(T773~776)が昭和59年末から昭和60年にかけて101系非冷房車から改造されました。民営化前の昭和61年10月に浦和から103系3両と奈良区から2両が転入し、豊田区からは何とこのT774が転入しました。

下の写真は大井工場入場時に撮影したもので、Mc116 M'253が同時に入場しました。また、残りの3両は別の日に入場しました。


2週間ほどで上記の5両とともに大井工へ入場し、塗装も黄色になって出場しましたが、冷房改造はされず103系の中では唯一の非冷房編成でありました。昭和63年2月にはT774も含めこの非冷房編成計6両が松戸区に転出し、エメラルドグリーン色になって活躍しました。この当時T774の去就に注目しておりましたが、中原区の検修の方からこのT774も松戸区へ転出することをお聞きし、私自身もびっくりしておりました。果たしてどのような姿で登場するのか楽しみにしておりましたが、下の写真のとおり、中原区から転出した編成がバラバラにされずに組まれておりとても感動しておりました。なお、一番下の写真はMc116で、再び平成元年5月に更新工事と冷房改造され、中原区にカムバックするのですが、残念ながらT774の方は戻らず、平成2年7月に廃車されたようです。
また、時間がありましたら、なつかしい103系や101系の話題を提供していきたいと思っております。



シルバーシートのステッカーは珍しく紺色地ベースのものを付けたままでした。