ひとこと・ふたこと・時どき多言(たこと)

〈ゴマメのばーば〉の、日々訪れる想い・あれこれ

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2014-09-21 06:05:33 | 日記
会津若松へ行って来ました。
月一回開かれる館長講座「はじまりの東北学」を受講するためです。
ひと月前にいった時は、まだ夏の暑さが残っていたのですが、風も涼やか、雲も柔らかく
ふわふわしていましたので、空を眺めると、
『羊さんが一匹、羊さんが二匹、羊さんが………』
と数えて眠たくなりそうです。

「会津祭り」の幟があちこちに はためいていました。
23日には、「会津藩公行列」もあるそうです。
戊辰戦争で会津藩の「白虎隊」が飯盛山で自刃してから、150年近く経ったのです。
飯盛山を、眺めながら、自刃した少年たちのことなどに思いを馳せました。

もし、自刃した白虎隊の魂が、飯盛山から、お祭りを眺めていたら、何を想い、
何を感じるのでしょう。
賑わう城下町のお祭りを、安らいだ眼差しで眺めているのでしょうか。
原発事故で、観光客が減少したと言われていましたが、ずいぶんと快復したようです。
お城近くの駐車場には、観光バスが何台も駐車。
修学旅行でしょうか、小学生の姿が数多く見受けられました。
ありがたいことです。

そういえば、太平洋戦争の際、会津若松歩兵第29連隊が、ガダルカナルで闘っています。
死んだ兵士の魂は、祖国の平和な祭りの姿に、何を想い、何を感じるものなのでしょう。
故郷に帰って来ているのでしょうか。

「はじまりの東北学」の講座を終え、県立博物館内のレストランで、一休み。
東の山並みや庭の佇まいを、しばし眺めていました。

東北って何だろう。
福島って何だろう。
国って何だろう。
世界って。

心に浮かぶ あれこれを、凝視するでもなく、無視してしまうわけでもない、
そんな ひと時です。
でも、私の好きな「時」との付き合いなのです。

講座で教えて頂いた菅江真澄の東北の旅は、
《………自然にあるところの事実、そこで生きられている現実、………冷たく分析したり
批評したりしようともしない。まして、外からこれを罵ったり嘲ったりしないばかりか、
これを同情してかばうというものでもない。あるがままに、
………真澄の旅は、ただそれだけのもの………》
(高橋富雄東北学論集 地方からの日本学 第2集みちのく未知の奥 から)

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